結婚式の披露宴における招待状と案内状についてお話ししましょう。かつては、ホテルや式場での予約時に招待状の手配が一般的でしたが、最近は自分でパソコンを使って作る方や、インターネットで簡単にオリジナルのカードを注文する方が増えています。
このページでは、結婚式の招待状の基本的な文例や、作成方法に焦点を当てています。今回はこれらについて詳しく説明していきます。
招待状の書き方のコツ
招待状は、新郎新婦の名前で出すスタイルと、両家の父の名前で出すスタイルがあります。現在は、新郎新婦名での招待状が増加傾向にあります。手作り招待状やインターネットでオリジナルのカードを注文することにより、席次表やメニュー表とデザインを統一し、個性的な結婚式を演出することができます。
ここでは、無料で活用できる様々な文例を紹介します。招待状には句読点を用いないスタイルが一般的で、詳細は文例集で確認できます。「主賓」などの重要な招待客には、できれば直接招待状を持参し、結婚を報告した上でお願いするのが望ましいです。郵送が必要な場合は、手書きで一筆添えることを推奨します。
以下に文例をいくつか示します。例えば、「皆様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。このたび私たちは結婚式を挙げることになりました…」など、様々なスタイルがあります。
新郎新婦より感謝を込めた結婚のご案内
まず、季節の挨拶や感謝の言葉で始め、その後で新郎新婦の名前を使って結婚の報告をします。次に、結婚式や披露宴への招待を伝え、日時や場所の情報を提供します。最後に、敬具や謹白などで文章を締めくくり、日付と新郎新婦の名前を記載します。
招待状は、ゲストとの関係や結婚式のテーマに合わせてアレンジすることが多いです。親しい人にはカジュアルな言葉を、ビジネス関係ではフォーマルな言葉を使うことが適しています。
媒酌人あり・なしの結婚式招待状の書き方
結婚式や披露宴に媒酌人を立てる場合、招待状には「○○様ご夫妻の媒酌のもと」という表現を使います。媒酌人の存在は、式の格式を高め、招待状の内容をマナーに沿ったものにします。
例えば、春の訪れを告げる言葉で始まり、「○○○○様ご夫妻のご媒酌により結婚式を挙げることになりました」と伝えます。このような招待状では、さりげなくでも感謝の気持ちを表し、披露宴への出席を優しくお願いする文言が含まれます。
一方、媒酌人がいない場合でも、結婚式のフォーマルな性質は変わりません。婚約中の二人が結婚式を行うことを伝え、幅広い年齢層に適した丁寧な表現を心掛けます。
養子縁組を反映した結婚式招待状の文例
両家の父の名前で出す場合(養子縁組)では、新郎が新婦の家族に養子として迎えられることを表しています。招待状は新郎の実父と新婦の父が共に署名し、結婚式への招待と新たな家族関係を伝える内容になります。
新郎新婦本人と両家の父の連名で出す場合(媒酌人なし)では、新郎新婦と両家の父が共同で招待状を作成します。媒酌人がいない場合に適しており、招待状には新郎新婦の名前と両家の父の名前が記載されます。頭語と結語は、内容と一致させて選ぶことが大切です。
パターン | 招待状文例 |
---|---|
両家の父の名で出す場合(養子縁組) | 謹啓 新緑の候 皆様にはますますご繁栄のことと存じます この度 私たちの息子◯◯が△△家の養子となり 長女△△と結婚式を挙げることとなりました 皆様には日頃から大変お世話になっておりますので 感謝の気持ちを込めて小さな披露宴を催したく存じます ご多忙中恐縮ではございますが ぜひご臨席賜りますようご案内申し上げます 謹白令和◯年◯月吉日 [新郎父 ◯◯] [新婦父 △△] |
新郎新婦本人と両家の父の連名で出す場合(媒酌人なし) | 拝啓 温暖な春日が続いております 皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます このたび私たち◯◯と△△は結婚式を挙げる運びとなりました 新郎の父◯◯と新婦の父△△も一同に皆様をお招きし この幸せな瞬間を共に祝いたく存じます お忙しいところ恐縮ではございますが ご臨席いただければ幸いでございます 敬具令和◯年◯月吉日 [新郎 ◯◯] [新婦 △△] [新郎父 ◯◯] [新婦父 △△] |
両家の父の名で出す場合(養子縁組) | 謹啓 実りの秋が深まる頃 皆様におかれましては益々ご繁盛のことと存じます この度 我が息子◯◯が△△家に養子入りし △△家の娘△△と結婚することとなりました 皆様のご支援に心から感謝申し上げ ぜひ披露宴にてお祝いを共にさせていただきたく存じます ご多用中とは存じますが ご臨席いただけますようお願い申し上げます 謹白令和◯年◯月吉日 [新郎父 ◯◯] [新婦父 △△] |
新郎新婦本人と両家の父の連名で出す場合(媒酌人なし) | 拝啓 緑豊かな初夏の候 皆様にはご多幸のことと心よりお慶び申し上げます 私たち◯◯と△△は結婚の運びとなりました 両家の父◯◯と△△も共に皆様を招待し この喜びの時を皆様と分かち合いたく存じます ご多用中とは存じますが ご出席賜りますようお願い申し上げます 敬具令和◯年◯月吉日 [新郎 ◯◯] [新婦 △△] [新郎父 ◯◯] [新婦父 △△] |
まとめ
今回は、結婚式の招待状に関するご紹介をさせていただきました。ご関心をお持ちいただけたでしょうか。内容の要点を以下にまとめましたので、ご参照ください。
結婚式の招待状は、新郎新婦の名前や両家の父の名前を用いて作成されます。特に、両家の父の名前で出す場合は、新郎が養子縁組を行う場合などに用いられます。この方法では、新郎の実の父と新婦の父が共に結婚式への招待と新たな家族関係を表す文章を書きます。
一方、新郎新婦本人と両家の父の連名で出すスタイルは、媒酌人が不在の際に選ばれます。ここでは、新郎新婦と両家の父が共にゲストを招待し、結婚式への出席を促します。文面には、季節に応じた挨拶や感謝の言葉が含まれ、新郎新婦と両家の父の名前が記載されます。
このような招待状の作成は、個性的な結婚式を演出する機会となります。また、招待状の句読点は通常使用されず、文例集を参考に適切な言葉遣いを選ぶことが重要です。重要なゲストには、できれば直接招待状を手渡しし、結婚を報告することが望ましいとされています。郵送の際は、手書きの一筆を添えることが推奨され、より心温まる招待になります。
結婚式の招待状は、それぞれのスタイルに応じた書き方で、感謝と尊敬の気持ちを伝えることが大切です。