会費制披露宴の受付係ガイド

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会費制披露宴の受付係ガイド

会費制の披露宴は、ゲストが決まった金額を支払い、負担を分かち合いながらお祝いするスタイルです。
受付係は「会費を預かる」だけでなく、会場の入口でゲストの不安をほどき、披露宴の空気を整える大切な役割を担います。

この記事では、会費制ならではの受付業務、当日の流れ、事前に決めておくべきルール、謝礼の考え方までを一つにまとめました。
初めて受付係を頼まれた方でも「何を、いつ、どうすればいいか」が分かるように整理していきます。

会費制披露宴での受付係の心構えと業務

会費制の受付は、一般的なご祝儀受付よりも「金額が固定で、回転が速い」ことが特徴です。
その一方で、当日になってご祝儀を渡されるケースや、金額の不足・過払いなどのイレギュラーも起こり得ます。

受付係の基本は「笑顔で迎える・会費を正確に管理する・不明点はその場で無理に判断しない」の3つです。

当日までに押さえる準備(集合時間・服装・持ち物)

受付係は、披露宴開始の直前に来場するのではなく、会場から指定された時間に余裕をもって集合します。
一般的には「受付開始の30〜60分前」が目安ですが、会場や進行によって異なるため、最終は新郎新婦(または両家)に確認しましょう。

  • 集合時間:受付開始の30〜60分前(指示が最優先)
  • 服装:会場の格に合わせた清潔感(派手すぎない・露出控えめ)
  • 手元の必需品:筆記用具、ハンカチ、替えのストッキング(女性)、小さめのメモ
  • 事前確認:受付は誰宛ての案内か/新郎側・新婦側の受付の分け方/会費の金額

受付開始〜会費受領までの基本手順(会費制の標準動線)

会費制では「会費の受領→名簿チェック→席次表などのお渡し」が基本です。
ゲストが迷わないよう、受付台の前に「会費制です(ご祝儀不要)」などの案内がある場合でも、口頭で丁寧に補足すると安心感が出ます。

  1. 到着のあいさつ(「本日はお越しいただきありがとうございます」)
  2. 会費を受け取る(可能ならその場で金額を確認)
  3. 名簿にチェック、必要に応じて芳名帳・カードの案内
  4. 席次表・メニュー・引換券などを渡す(会場の運用に合わせる)

なお、会費制でもご祝儀を渡される方がいます。
会費以上の金額を預かった場合や、ご祝儀をいただいた場合は、その場で丁寧にお礼を伝え、必ず新郎新婦(または両家)へ共有します。

イレギュラー対応(不足・過払い・ご祝儀・当日欠席)

受付は「その場で即決しない」方が安全なケースがあります。判断に迷う場面が想定される場合は、
事前に新郎新婦から「困った時の判断ルール」を聞いておくと、当日落ち着いて対応できます。

  • 会費が不足している:その場で強く言わず「確認して参ります」と伝え、会場責任者または両家の指示先へ
  • 会費を多く渡された:ご本人の意向(寄付・上乗せ・ご祝儀)か確認し、無理に返さず指示先へ共有
  • ご祝儀を受け取った:会費とは分けて管理し、受領状況をメモして引き継ぐ
  • 当日欠席の連絡:受付係の判断で返金などはせず、まず新郎新婦側へ連絡・確認

現金は「見える場所に置きっぱなし」にせず、会場の保管方法(鍵付きボックス・金庫・預かりサービス)に沿って管理します。

受付終了後の締め作業(集計・引き継ぎ・片付け)

受付が終わったら、人数と金額が合っているかを確認し、指示された相手へ引き継ぎます。
ここで慌てないためにも、会費は受領のたびに整理し、最後にまとめて数える負担を減らしておくと安心です。

  • 最終確認:名簿のチェック人数/会費総額/イレギュラーのメモ
  • 引き継ぎ:指定された担当(親族・会場責任者など)へ「現金+メモ」をセットで渡す
  • 片付け:受付台周りの備品を所定の場所へ戻し、忘れ物がないか確認
会費制披露宴は、新郎新婦が費用をすべて負担するのではなく、招待ゲストが一定の会費を支払って参加する形式です。
カジュアルな会場からホテルまで幅広く採用されており、受付では「会費の金額が固定」「支払いの動線が短い」点が特徴になります。

披露宴受付係の選定と依頼方法

受付係は、ゲストと最初に接する「会場の顔」です。会費の管理もあるため、気配りだけでなく信頼性も重視されます。
依頼される側は不安になりやすいので、新郎新婦側が「ルールと当日の流れ」をセットで伝えると、負担が減ります。

受付係の人数目安(会費制での現実的な配置)

会費制は会計の動きが多くなるため、人数は少なすぎない方が安定します。
ゲスト数が多い場合や、受付時間が短い場合は増員を検討しましょう。

新郎側と新婦側それぞれから1〜2名ずつ、合計2〜4名が適切です。
ただし、受付を分けない運用なら2名でも回ることがあります(会場導線次第)。

依頼のタイミングと伝えるべき情報(丸投げを防ぐ)

依頼はできれば挙式の1〜2ヶ月前までに行い、遅くとも招待状発送前後には決めておくと安心です。
当日いきなり説明する形になるとミスが起こりやすいので、短くても事前共有の時間を作りましょう。

  • 会費の金額(端数の扱いも含める)
  • 受付開始・終了の時間、集合時間
  • 受け取り物:会費のみか/ご祝儀も想定するか/預かり品の有無
  • 保管方法:鍵付きボックスの有無/会場預かりサービスの有無/引き継ぎ先
  • 席次表等の配布物:渡す順番と在庫位置
  • 困った時の連絡先:親族代表・会場責任者など

信頼できる人を選ぶポイント(受付係向きの条件)

人選は「仲が良い」だけで決めず、当日の役割に合うかで考えると失敗しにくいです。
受付係は華やかな役ではありませんが、場を整える実務担当です。

  • 時間に正確で、集合や準備を丁寧にできる
  • あいさつが自然で、丁寧な言葉遣いができる
  • お金の管理が慎重で、落ち着いて確認作業ができる
  • イレギュラーに強い(慌てず相談できる)

友人受付係への礼儀と謝礼

受付係は、披露宴の進行を支える重要な役目です。友人や同僚にお願いする場合は、感謝が伝わる形で謝礼を用意するのが一般的です。
「受付をお願いしたこと」自体へのお礼として考えると、金額の迷いも減ります。

謝礼の目安と渡し方(会費制でも基本は同じ)

謝礼の相場は地域や関係性でも変わりますが、友人・同僚にお願いした場合は5,000円前後が一つの目安です。
受付係がご祝儀を包む場合でも、謝礼とは別に考えます。

  • 目安:2,000〜5,000円程度(一般的には5,000円が多い)
  • 渡すタイミング:受付開始前(可能なら当日に手渡し)
  • 渡す人:新郎新婦が難しければ親族が代行

熨斗袋の選び方と表書き(失礼にならない書き方)

現金をそのまま渡すより、熨斗袋に入れると丁寧です。披露宴の雰囲気に合わせつつ、形式としては一般的なもので問題ありません。

  • 結婚式の受付係には謝礼を渡すのが礼儀
  • 友人や同僚が受付の場合、5,000円が謝礼の目安
  • 新郎新婦が忙しい場合、親族が謝礼を代行して渡してよい
  • 紅白の結び切り熨斗袋で謝礼を渡す
  • 表書きは「御礼」「寿」などが一般的

受付係は披露宴に出席できるケースが多いため、食事の配慮は通常不要です。
ただし、受付時間が長くなる場合や、開始直後に席へ移動できない場合は、会場側に「受付係の着席タイミング」を確認しておくと安心です。

結婚式場の受付準備チェックポイント

受付係の当日の負担を減らすには、会場の設備や運用を事前に把握しておくことが近道です。
新郎新婦(または幹事)が会場と詰める項目ですが、受付係自身も要点を知っておくと、当日の判断が楽になります。

現金の保管方法(鍵付きボックス・会場預かりの有無)

会費やご祝儀の管理は、最も神経を使うポイントです。会場によっては鍵付きボックスを貸してくれたり、
貴重品預かりサービス(責任者預かり)を用意していることもあります。

  • 保管場所:鍵付きボックス/金庫/会場責任者への都度引き継ぎ
  • 管理ルール:誰が鍵を持つか、いつ締めるか、引き継ぎ先は誰か
  • 注意:受付台の上に出しっぱなしにしない運用を徹底

受付備品は何が必要か(会場用意・持参の切り分け)

会場によって用意されるものが違います。事前に「会場が出すもの」と「持参するもの」を分けておくと、当日慌てません。

  • 会場が用意することが多い:受付台、ペン、芳名帳、釣銭トレー(会場次第)
  • 持参になることがある:名簿(出欠リスト)、封筒を入れる袋、案内表示、予備の筆記用具
  • 会費制ならでは:会費の金額表示(掲示する場合)、領収書の有無(必要なら)

クローク・控室・更衣室の場所(案内で困らない)

受付係は、ゲストから道案内を聞かれることがよくあります。
クローク、化粧室、更衣室、喫煙所、授乳室など、会場内の主要動線は最低限確認しておくと安心です。

披露宴当日の流れ:受付係が把握しておきたい時間帯

新郎新婦は当日とても忙しく、受付周りの細かな判断をその場で確認しにくいことがあります。
だからこそ受付係は、「いつ頃ゲストが集中するか」「いつ締め作業をするか」を事前に掴んでおくと落ち着いて動けます。

受付が混みやすい時間と、台が回る作り方

受付は、披露宴開始の20〜30分前に集中しやすい傾向があります。
ゲストが並び始めたら、会費の受領と名簿チェックを分担し、配布物は取りやすい位置にまとめましょう。

  • 役割分担:会費受領担当/名簿チェック担当/配布物担当
  • 台の工夫:受領場所・お釣り(必要なら)の位置・配布物の順番を固定
  • メモ:イレギュラーは「後でまとめて」ではなく、その場で短く記録

親族控室・会場スタッフとの連携(困った時の逃げ道を作る)

受付で判断に迷ったら、無理に場を収めようとせず、会場スタッフや親族代表に相談できる状態が理想です。
親族控室の場所と、連絡できる窓口(責任者)だけは必ず把握しておきましょう。

受付まわりの演出(ウェルカムボード・飾り)の考え方

受付周りの装飾は、ゲストの気持ちを「お祝いモード」に切り替える入り口になります。
ただし、受付係の作業を妨げるほど物が多いと、会費受領や名簿チェックがしづらくなるため、実務とのバランスが大切です。

ウェルカムボードは「案内」と「雰囲気づくり」の両方

ウェルカムボードは、会場入口で目を引き、ゲストの導線を整える役割があります。名前や日付だけでなく、
「本日はありがとう」など短いメッセージを添えると温かい印象になります。

ウェルカムボードは、日付・新郎新婦の名前など「入口で迷わない情報」に絞ると受付がスムーズです。

受付台は「置くものを減らす」と進行が安定する

受付台に小物を置きすぎると、会費の置き場が不安定になったり、配布物が散らかったりします。
生花や小さな装花で雰囲気を出しつつ、作業スペースはしっかり確保するのがおすすめです。

まとめ

会費制披露宴の受付係は、会費を正確に管理しながら、ゲストの入口で場を整える大切な役割です。
事前にルールと導線を共有しておけば、当日は落ち着いて対応できます。

  • 会費制の受付は「会費の受領・名簿チェック・配布」の流れを固定すると回りやすい
  • 不足・過払い・ご祝儀などのイレギュラーは、事前に判断ルールと連絡先を決めておく
  • 現金は見える場所に置きっぱなしにせず、会場の保管方法に沿って管理する
  • 受付係は信頼できる人を選び、依頼時に「会費・時間・引き継ぎ先」までセットで共有する
  • 謝礼は5,000円前後が目安。熨斗袋(結び切り)に「御礼」「寿」などで丁寧に渡す
  • 受付周りの装飾は、雰囲気づくりと作業スペースの両立を意識する
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