結婚式招待状・友人・先輩・後輩からの返信法と文例
結婚式の招待状を受け取ったとき、「とりあえず出席に丸をつければいいかな」と思ってしまいがちですが、
実は返信はがきには、新郎新婦へのお祝いの気持ちや、これまでのご縁への感謝を込められる大切な場でもあります。
中には、届いた返信はがきをアルバムにして、大切に保管している新郎新婦もいます。
せっかくなら、形式だけの「出席・欠席」ではなく、心のこもったひと言を添えたいところです。
この記事では、友人・先輩・後輩・新郎新婦のご両親など、相手との関係別に使える返信マナーと文例をまとめました。
「どんな言葉を添えればいいか分からない」という方でも、そのまま使えるフレーズや、少しアレンジして使える例を紹介していきます。
招待状への丁寧な返事のコツ

まずは、どのような相手への返信でも共通する「基本のマナー」を押さえておきましょう。
このポイントさえ意識しておけば、友人宛てでも先輩宛てでも、失礼のない丁寧な返信ができます。
1. 返信は「できるだけ早く」が基本
招待状にはたいてい「◯月◯日までにご返信ください」と期限が書かれていますが、
目安は、届いてから1週間以内に投函するイメージです。
新郎新婦は席次や料理・引き出物の数を決めるため、早めの返事ほど助かります。
2. 出欠だけでなく「お祝い+ひと言」を添える
出席でも欠席でも、返信欄に一言だけお祝いのメッセージを添えると、一気に心のこもった印象になります。
特に、久しぶりに会う友人やお世話になった先輩には、
「おめでとう」+「招待してくれたことへの感謝」+「当日への一言(楽しみ・お詫びなど)」
の3要素を意識すると、バランスの良いメッセージになります。
3. 宛名に合わせて言葉遣いを調整する
招待状の宛先が「友人本人」「新郎(新婦)のご両親」「本人&ご両親の連名」など、誰宛てになっているかを必ず確認しましょう。
- 友人本人宛て:ややくだけた語り口もOK。ただし「敬語ゼロ」ではなく、丁寧な日本語を基本に。
- ご両親宛て:改まった敬語を使い、「ご子息」「ご令嬢」などの言い回しを意識する。
- 本人+ご両親の連名:両親も読む前提で、友人宛てより一段階丁寧な文章にする。
- 返信は、届いてから1週間以内を目安に投函する。
- 出欠に丸をつけるだけでなく、必ずお祝いのメッセージをひと言添える。
- 宛名(本人/ご両親/連名)を確認し、それに合わせて言葉遣いを調整する。
- くだけた表現を使う場合も、相手やご家族が読んで不快にならない言葉を選ぶ。
新郎新婦への心温まる返信の仕方

新郎新婦本人に向けてメッセージを書くときは、「かしこまりすぎず、でも軽すぎない」程度のバランスがポイントです。
とくに友人宛ての場合は、ふだんの距離感+少し改まったトーンを意識すると書きやすくなります。
宛先別・メッセージの組み立て方
どの宛先でも、基本の構成は次の4つを意識するとまとまりやすくなります。
- 招待へのお礼 … 「ご招待ありがとうございます」「お招きいただきうれしいです」など。
- 結婚のお祝い … 「ご結婚おめでとうございます」「ご入籍おめでとう」など。
- ひと言エピソードまたは気持ち … 思い出話や「当日を楽しみにしている」「会えるのが楽しみ」など。
- 締めの言葉 … 「末永いお幸せをお祈りしています」「お二人の新しい門出を心から祝福します」など。
宛名がお父様やご家族になっている場合は、3のエピソード部分を控えめにし、改まった言い回しを中心にすると安心です。
友人本人宛てなら、学生時代の思い出や、共通のエピソードを一文そっと添えても喜ばれます。
返信文例 – 本人・新郎新婦の父親編

ここからは、実際にそのまま使える文例です。丸写しではなく、
相手との関係に合わせて、1〜2文を選んで組み合わせるイメージで活用してください。
友人本人宛ての返信文例
- 「ご結婚おめでとう!大切な一日に招待してくれて本当にありがとう。当日、お二人の晴れ姿を見られるのを心から楽しみにしています。」
- 「結婚式のご招待ありがとう。学生時代からの友人として、この門出に立ち会えることがとても嬉しいです。末永くお幸せに。」
- 「ご結婚おめでとう。昔一緒に過ごした日々を思い出しながら、当日を楽しみにしています。素敵な一日になりますように。」
- 「お招きありがとう!もちろん喜んで出席します。お二人の新しいスタートをみんなでお祝いできるのを楽しみにしています。」
- (欠席の場合)「ご結婚おめでとうございます。どうしても都合がつかず欠席となり申し訳ありませんが、お二人の幸せを心よりお祈りしています。」
新郎新婦の父親宛ての返信文例
- 「このたびはご子息様のご結婚、誠におめでとうございます。記念すべき一日にお招きいただき、心より御礼申し上げます。」
- 「ご令嬢様のご結婚を心よりお祝い申し上げます。お招きいただけましたことを大変光栄に存じます。ささやかながら、当日お祝いさせていただきます。」
- 「ご子息様ご結婚の折には、多大なお心配りを賜り、ありがとうございます。お二人の門出が温かな一日となりますよう、お祈り申し上げます。」
- 「このたびはご令嬢様の晴れの日にお招きいただきありがとうございました。ご家族の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
- (欠席の場合)「ご子息様のご結婚、誠におめでとうございます。あいにく都合がつかず出席かないませんが、お二人とご両家の末永いご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
友人本人+父親連名宛ての返信文例
- 「このたびはご結婚誠におめでとうございます。記念すべき日にお招きいただき、心から感謝申し上げます。当日、お二人の晴れやかな姿を拝見できますことを楽しみにしております。」
- 「ご子息◯◯さんのご結婚を心よりお祝い申し上げます。日頃よりお世話になっている◯◯さんの門出に立ち会えることを、大変光栄に存じております。」
先輩後輩による結婚式招待への返信

相手が職場の先輩・後輩の場合は、「仕事での関係性」を踏まえた言葉選びがポイントになります。
とくに先輩宛てには、普段の会話より一段階だけ丁寧な言い回しを意識すると安心です。
先輩・後輩への返信で意識したいポイント
- 職場の先輩宛て:敬語を基本としつつ、日頃の感謝も一文添える。
- 職場の後輩宛て:応援する気持ちが伝わるような、あたたかい言葉を意識する。
- 同期に近い後輩:少しユーモアを交えてもOK。ただし、はがきはご家族も目にする前提で表現を選ぶ。
なお、返信はがきを直接手渡しする場合でも、文面自体は正式なはがきと同じように丁寧に書きましょう。
手渡しのときに「当日よろしくお願いします」とひと言添えると、より好印象です。
返信文例 – 先輩後輩編

職場の先輩宛ての返信文例
- 「ご結婚おめでとうございます。このたびはご招待いただき、誠にありがとうございます。日頃お世話になっている先輩の晴れの日に立ち会えることを、心から楽しみにしております。」
- 「ご結婚、心よりお祝い申し上げます。お二人の新しい門出が、笑顔あふれるものとなりますようお祈りいたします。当日は微力ながらお祝いをさせていただきます。」
- 「このたびはご結婚おめでとうございます。いつも温かくご指導くださる先輩の幸せな姿を拝見できることを、大変うれしく思っております。」
職場の後輩宛ての返信文例
- 「ご結婚おめでとうございます。日頃から頑張っている◯◯さんの門出をお祝いできることを、先輩としてとてもうれしく思っています。末永いお幸せをお祈りします。」
- 「このたびはご結婚おめでとうございます。おだやかで優しい◯◯さんなら、きっと温かい家庭を築かれることと思います。当日お会いできるのを楽しみにしています。」
後輩新郎・後輩新婦宛ての少しくだけた文例
後輩との距離が近い場合は、丁寧さを保ちつつ、少しだけ親しみのある一文を加えてもよいでしょう。
- 「ご結婚おめでとう!いつも一生懸命な◯◯さんの幸せな姿を見られるのが今から楽しみです。新しい生活も、仕事も、応援しています。」
- 「おめでとう!花嫁(花婿)姿を見るのがとても楽しみです。当日はうれし涙でメイクが落ちないように気をつけてね。」
- 「ご結婚おめでとうございます。笑顔の絶えない◯◯さんらしい、あたたかな家庭を築いてくださいね。末永いお幸せをお祈りしています。」
まとめ:心のこもった返信でご縁を深める

結婚式の招待状への返信は、単に「出席・欠席」を知らせるだけでなく、
新郎新婦やご家族に対して、これまでのご縁への感謝と、これからの幸せを願う気持ちを伝える大切な機会です。
宛名や相手との関係に合わせて言葉遣いを調整しつつ、
招待への感謝・結婚のお祝い・当日(または欠席)のひと言
を意識して書けば、そう難しいものではありません。
- 招待状が届いたら、できるだけ1週間以内に返信する段取りをととのえた。
- 宛名(本人/ご両親/連名)を確認し、それぞれにふさわしい言葉遣いを選んだ。
- 出席・欠席にかかわらず、「招待への感謝」と「結婚のお祝い」の言葉を必ず一文添えた。
- 友人・先輩・後輩それぞれに、距離感に合ったトーンでメッセージを書いた。
- はがき全体を見直し、忌み言葉や、失礼に受け取られそうな表現が入っていないか確認した。
- 読みやすさを意識し、詰め込みすぎず、整った文字で丁寧に記入した。
これらのポイントを押さえて返信すれば、形式的なやり取りにとどまらず、
「招待してよかった」と感じてもらえる温かなメッセージになります。
心のこもった一通で、お二人とのご縁をさらに深めていきましょう。

