両家への挨拶から結婚式の準備まで

結婚準備

両家への挨拶から結婚式の準備まで

結婚は、二人だけの出来事ではなく「家」と「家」を結ぶ大きな節目です。
プロポーズが整ったあと、両家への挨拶から顔合わせ、結婚式の準備、新生活のスタートまで、やることが一気に増えて戸惑う方も多いのではないでしょうか。

この記事は、両家への結婚挨拶を起点に、顔合わせ、結婚式の準備、新生活、費用の考え方まで、一連の流れを「全体のロードマップ」として整理したガイドです。
「いつ」「何を」「どこまで」やれば良いかが分かるようにまとめていますので、お二人で相談しながら、チェックリストのように活用してみてください。

結婚準備の全ステップ解説 – 1

プロポーズが受け入れられたら、まずはお互いの家族に正式に結婚の意思を伝えるところからスタートします。焦って式場探しから始めるのではなく、両親への報告と両家の顔合わせ方針を整えることが最初のステップです。

1. それぞれの両親へ結婚の報告と挨拶

最初に行うのは、お互いの両親への報告と挨拶です。
電話やオンラインで先に「結婚したい人がいる」ことを伝え、日程を合わせて改めて対面で挨拶に伺います。

当日は、男性はスーツ、女性は落ち着いたワンピースやスーツなど、清潔感のある服装を心がけましょう。手土産は、地元の銘菓や日持ちのするお菓子など、二人で相談して選ぶとよいでしょう。

2. 両家顔合わせと結納の方針を決める

両親への挨拶が終わったら、次は両家顔合わせの時期とスタイルを話し合います。
結納を行うかどうか、行う場合は「結納式」か「食事会+結納品の交換」かなど、地域の慣習や両親の希望を踏まえて決めていきます。

結納を行わない場合でも、両家の顔合わせ食事会は、多くのカップルが実施する大切なイベントです。日程・場所・費用の負担方法などを、早めに両家で共有しておきましょう。

3. 結婚式・新生活の大まかな方針決め

両家顔合わせや結納の日取りの目処が立ったら、結婚式の時期や場所、新生活のスタイルについても大まかな方針を話し合っておくとスムーズです。

  • いつ頃までに挙式・入籍をしたいか
  • 挙式スタイル(神前式・教会式・人前式など)
  • 招待したいゲストの規模感(家族婚・親族中心・友人も招くなど)
  • 新居はどのエリアに構えるか、賃貸か持ち家か
  • 共働きを続けるか、転居に伴う仕事の調整が必要か

この段階では「ざっくりとした方向性」で大丈夫です。
お互いの希望を尊重しながら、無理のない範囲で形にしていきましょう。

  • 最初にそれぞれの両親へ結婚の意思を報告し、挨拶の日程を決めた。
  • 両家顔合わせの有無・時期・場所について、両親の希望を聞きながら方針を共有した。
  • 結納を行うかどうか、地域の慣習や両親の意向も踏まえて話し合った。
  • 挙式の時期やスタイル、新生活のイメージを二人で言葉にしてみた。

結婚準備の全ステップ解説 – 2

両家の方針がまとまったら、いよいよ結婚式や披露宴、新生活に向けた具体的な準備に進みます。
ここでは、結婚式の3〜6ヶ月前を目安にしたおおまかなタイムラインをご紹介します。
実際のスケジュールは、式場や地域によって前後することもあるので、あくまで目安として活用してください。

結婚式3〜6ヶ月前:式場と基本方針を固める時期

この時期は、結婚式全体の土台を固めるフェーズです。
人気のシーズンや週末を希望する場合は、できるだけ早めに動くと安心です。

  • 挙式・披露宴会場の比較・見学・予約
  • 媒酌人を立てるかどうか、依頼する場合は打診
  • ゲストリスト(親族・友人・仕事関係)の大枠を作成
  • 結婚式全体の予算と、新生活にまわす費用の配分を話し合う
  • 仕事の休暇申請や勤務先への報告のタイミングを確認

特に予算については、「見積もりが増えがちな項目(装花・写真・オプション料理など)」を確認し、どこに重点を置くかを早めに決めておくと、後からの後悔を減らせます。

結婚式2〜3ヶ月前:招待状・新生活の準備

会場と日程が固まったら、招待状や新居など、ゲストと新生活に関わる準備に進みます。

  • 【ゲスト関連】招待状の文面決定・印刷・宛名書き・発送
  • 【新生活関連】新居探し、賃貸契約や家具・家電の手配
  • 【衣装・美容】衣装(ウエディングドレス・和装・タキシードなど)の試着・決定
  • 【衣装・美容】ヘアメイクや写真撮影プランの検討
  • 【旅行】新婚旅行の行き先・日程・予算の決定と予約

この頃はやることが重なりやすい時期でもあります。
「ゲスト担当」「新生活担当」など、お互いの得意分野で役割分担をして、どちらか一方に負担が偏らないように意識して進めましょう。

結婚式1ヶ月前〜前日:最終確認と体調管理

結婚式が近づいてきたら、細かな最終確認と当日を安心して迎えるための準備を整えます。

  • 【ゲスト関連】招待状の返信を確認し、席次表・席札の作成
  • 【当日の進行】進行表の最終確認(受付・スピーチ・余興・写真撮影などの役割分担)
  • 【指輪・記念品】結婚指輪の受け取り・サイズや刻印の確認
  • 【打ち合わせ】司会者やプランナーとの最終打ち合わせ
  • 【新生活】新居への荷物搬入や引越し日程の調整
  • 【現金の準備】現金・ご祝儀袋・お車代・謝礼など、当日に必要な現金の準備
  • 【旅行】新婚旅行の荷造りとパスポート・チケット類の最終確認

結婚式当日の朝は、なるべくゆっくり起きられるよう前日の夜更かしは避け、出発前に両親へ感謝の言葉を伝える時間も意識して確保しておきましょう。

よくある失敗として、「誰が何を担当するか」を曖昧なままにしてしまい、直前になって片方に確認ごとが集中してしまうケースがあります。
小さなことでも役割を決めてメモにしておくと、心にも余裕が生まれます。

  1. 結婚式の3〜6ヶ月前から準備を始め、式場・日程・予算の大枠を決めた。
  2. 2〜3ヶ月前までに、招待状・新居・衣装・新婚旅行の準備に着手した。
  3. 1ヶ月前〜前日には、席次・進行・現金の用意など細かな最終確認を済ませた。
  4. 準備の役割分担をお互いに話し合い、一人に負担が偏らないよう意識した。

結婚に必要な費用の全体像

結婚にかかる費用は、挙式・披露宴新婚旅行新生活のスタートの3つに大きく分けて考えると整理しやすくなります。地域や会場のランク、ゲストの人数によって金額は大きく変わるため、まずは「項目」と「優先順位」をつかむことが大切です。

費用カテゴリー 主な内容 考え方のポイント
挙式・披露宴 会場費、料理・飲み物、衣装、美容、写真・映像、装花、音響照明、引出物など ゲスト人数と会場のランクで大きく変動。都市部ではトータルで100〜300万円台になることも多いため、見積もりに含まれる項目を必ずチェックし、削ってよい部分・こだわりたい部分を話し合う。
新婚旅行 交通費、宿泊費、現地での飲食・観光費、保険など 「行き先」「日数」「シーズン」で差が出る。国内旅行なら数十万円以内、海外旅行なら20〜50万円台になることも。無理のない予算で計画し、現地の追加費用も含めて見積もる。
新生活 新居の敷金礼金、家賃、家具・家電、日用品の購入費用など 地域差が大きい部分。最初にかかる初期費用に加え、毎月の家賃や光熱費を含めた生活費を想定し、毎月の家計に無理が出ないラインを優先して決める。

ほかにも、結納金・結納品、仲人へのお礼、遠方ゲストの交通費・宿泊費、お車代や心付けなど、
見落としがちな費用もあります。
すべてを完璧にこなすことよりも、お二人と両家が納得できるバランスで、何にどれくらいかけるかを話し合うことが大切です。

「最初に高めのプランで契約してしまい、途中で削るのに苦労した」という声も少なくありません。
見積もり時点では、あえて少し控えめなラインで検討し、余裕があればプラスするくらいのイメージで考えておくと安心です。

両家への結婚挨拶の進め方

結婚が決まったあと最初の大きなイベントが、両家への結婚挨拶です。
ここでは、当日までの流れと基本的なマナーを整理しておきましょう。

1. 日程調整と服装・手土産の準備

まずは、電話やメッセージで「直接お伝えしたい話があるので、お時間をいただけませんか」と連絡し、両親の都合を聞きながら日程を決めます。服装は、男性はスーツ、女性は落ち着いた色味のワンピースやスーツが無難です。
手土産は、2,000〜3,000円程度を目安に、地元の銘菓や評判のよい焼き菓子などを選び、結び切りののし紙をかけてもらうと丁寧な印象になります。

2. 挨拶の内容と話題の準備

当日、最初の挨拶は緊張しやすい場面ですが、あらかじめ簡単なフレーズを考えておくと落ち着いて話せます。

例:

「本日はお時間をいただきありがとうございます。
私たち二人は結婚を考えており、そのご挨拶にうかがいました。
未熟な二人ですが、力を合わせて温かい家庭を築いていきたいと思っております。」

その後は、家庭環境や仕事のこと、出会いのきっかけ、結婚後の生活のイメージなどについて、お互いが話しやすい範囲で共有していきます。

ありがちな失敗として、「話したいことを詰め込みすぎて、肝心な結婚の挨拶が曖昧になってしまった」というパターンがあります。
まずは結婚の意思をはっきり伝え、そのうえで雑談やエピソードを少しずつ広げていくイメージで臨むと安心です。

両家顔合わせの成功の秘訣

両家顔合わせは、二つの家族が初めて正式に対面する大切な場です。
「堅苦しくなりすぎず、でもきちんと感は大切にしたい」という方がほとんどでしょう。
ここでは、主に場所や進行、費用の決め方など“段取り”のポイントを押さえておきます。

1. 場所と進行の決め方

顔合わせは、ホテルや料亭、落ち着いた雰囲気のレストランなどで行うことが一般的です。
一人あたり1万円前後のコース料理を目安に、和食・洋食など両家の好みに合わせて選びます。当日は、簡単な流れ(挨拶 → 乾杯 → 食事・歓談 → 両家紹介 → 今後の予定の確認 など)を決めておくと安心です。

支払いは、「新郎新婦側がまとめて支払う」「両家で折半する」など、事前に話し合っておきましょう。事前に誰が最初に挨拶するか、自己紹介の順番をどうするかなども軽く決めておくと、当日の気まずさや戸惑いを減らせます。

2. 手土産と会話の工夫

顔合わせでも、地元のお菓子や銘菓などの手土産を用意すると喜ばれます。
のし紙は「寿」や「御挨拶」とし、結び切りにするのが一般的です。

会話を和やかにする工夫として、家族紹介の「しおり」や、子どもの頃の写真・旅行の思い出写真などを持ち寄るアイデアもあります。
共通の話題が生まれやすく、緊張をほぐすきっかけになります。

両家顔合わせでの和やかなコミュニケーション

両家顔合わせは、「これから長く付き合っていくかもしれない家族」との最初の一歩です。
先ほどの段取りに加えて、ここでは当日の雰囲気づくりや会話の工夫に焦点を当ててみましょう。

例えば、家族一人ひとりの名前・続柄・簡単なプロフィールを書いた
「家族紹介のしおり」を用意しておくと、
「〇〇さんはアウトドアがお好きなんですね」など、自然に会話が生まれます。

ほかにも、

  • 子どもの頃の写真や家族旅行のアルバムを1〜2冊持参する
  • 記念撮影のタイミングをあらかじめ決めておく
  • 婚約指輪や記念品の披露を、食事の後半に行う

といった工夫をすることで、両家の距離が少しずつ縮まりやすくなります。
無理に盛り上げようとする必要はありませんが、「共通の話題を作る」という意識を持っておくと安心です。

緊張のあまり、お互いの名前や続柄をうまく覚えられないこともあります。
しおりやプロフィールカードがあれば、その場で自然に確認できるので、年配のご家族にも親切です。

まとめ:両家挨拶から結婚式準備までを無理なく進めるために

両家への挨拶から始まり、顔合わせ、結婚式の準備、新生活、費用の計画まで、
結婚準備には多くのステップがあります。
一度にすべてを完璧にこなそうとするのではなく、時期ごとにやるべきことを整理し、お二人で役割分担しながら進めていきましょう。

  • プロポーズ後は、まずそれぞれの両親へ結婚の報告と挨拶を行い、両家顔合わせや結納の方針を共有した。
  • 結婚式や披露宴の準備は、3〜6ヶ月前から式場・予算・ゲストの大枠を決め、2〜3ヶ月前には招待状・新居・衣装・新婚旅行の準備に着手した。
  • 結婚に必要な費用は、「挙式・披露宴」「新婚旅行」「新生活」の3つに分けて考え、優先順位を決めながら無理のない予算を組んだ。
  • 両家への結婚挨拶では、服装や手土産、挨拶の言葉を事前に準備し、結婚への真剣な気持ちを丁寧に伝えた。
  • 両家顔合わせでは、場所や予算、支払い方法、当日の進行を事前に話し合い、家族紹介や写真などで和やかな雰囲気づくりを意識した。

このようにステップごとに整理して進めていけば、結婚準備はぐっとスムーズになります。
大切なのは、お互いのペースと家族の気持ちを尊重しながら、「二人らしい形」を少しずつ形にしていくことです。

両家への挨拶から結婚式の準備までは、やることが多くて大変に感じやすい時期です。
無理なく進めるためにも、時期ごとの「やることリスト」を共有し、お互いの負担が偏らないように話し合いながら進めていきましょう。
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