夫婦の絆を祝う、特別な結婚記念日
結婚記念日は、夫婦が共に歩んできた年月を振り返り、「これからも一緒に生きていこう」と改めて確認する、大切な節目です。
日本には、1年目の「紙婚式」、2年目の「綿婚式」、25年目の「銀婚式」、50年目の「金婚式」など、年数ごとに「〇〇婚式」という名称があり、
その意味になぞらえてお祝いを楽しむ文化があります。
初めの数年は夫婦二人で静かに過ごすことが多く、年月を重ねると、子どもや孫、親族とともにお祝いする機会が増えていきます。
どの記念日であっても大切なのは、「豪華さ」ではなく、
感謝の気持ちを言葉や形にして相手へ伝えること
です。
記念日に相応しいギフトの選び方

結婚記念日のギフトは、高価である必要はありません。「記念日らしさ」と「日頃の感謝」が自然に伝わるものを選ぶことがポイントです。
近年は「夫から妻へ」だけでなく、
夫婦がお互いに贈り合う、一緒に体験を楽しむ というスタイルも一般的になっています。
ギフト選びの基本ポイント
次のポイントを意識すると、相手に喜ばれやすく、自分たちらしい記念日ギフトを選びやすくなります。
- その年の記念日名(〇〇婚式)にちなんだ素材・モチーフをさりげなく取り入れる
- 相手の好みや今の生活で「本当に使いやすいもの」「負担にならないもの」を選ぶ
- モノだけでなく、食事、旅行、写真撮影、体験ギフトなど「時間の思い出」も候補に入れる
- どんなギフトでも、一言でも「ありがとう」のメッセージを必ず添える
夫婦で贈り合う場合は、数千円〜1万円台でも十分心のこもったお祝いになります。
銀婚式・金婚式など、子どもから両親へ贈る場合は、きょうだいで負担を分け合い、1万〜3万円前後のギフトを用意するケースも多くみられます。
大切なのは「無理をしない範囲で続けられること」です。
- 夫婦でお互いに贈り合う、または一緒に体験するスタイルも立派なお祝い
- 銀婚式・金婚式など節目の年は、子どもからのギフトやメッセージが特に喜ばれる
- 結婚年数に合わせた本数の花束や、記念日名にちなんだアイテムは分かりやすく実践しやすい
結婚の節目を彩る記念日アイディア

記念日の過ごし方に厳密な決まりはありません。大げさに構えず、
「この一年も一緒に過ごせたこと」を実感できる時間
を意識すると、自分たちらしい行事として定着しやすくなります。
毎年の記念日におすすめの過ごし方
忙しいご夫婦でも取り入れやすい、続けやすいアイディアです。
- 少し特別なレストランでの食事、または自宅で手料理とケーキを囲む「いつもより丁寧な時間」
- 毎年一枚、ツーショットの記念写真を残す(スマホでもOK、節目の年は写真館も検討)
- 一年を振り返る「ありがとう」の手紙やメッセージカードを交わす
節目の年(10年・20年など)でのアイディア
年数の重みを感じられる節目には、少し特別な形で感謝を共有するのもおすすめです。
- 旅行や温泉で、日常から離れてゆっくり語り合う時間をつくる
- 家族がいる場合は、子どもや孫と一緒に食事会や記念写真撮影を行う
- これまでの写真や動画をまとめたアルバム、スライドショー、ムービーを用意する
「今年はどう過ごそうか」と話し合うプロセスそのものが、お互いを気遣い、尊重している証です。
金婚式・銀婚式の心温まる祝い方

結婚25周年の「銀婚式」、50周年の「金婚式」は、夫婦だけでなく家族にとっても大きな節目です。
「ここまで一緒に歩んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」という気持ちを、形にして伝えられる良い機会です。
家族でお祝いする場合のポイント
かしこまりすぎず、感謝が伝わる場づくりを意識しましょう。
- 親族を招いた食事会やホームパーティーを開き、思い出話をゆっくり語る時間をつくる
- 若い頃から現在までの写真を集めて、アルバムやスライドショーとしてプレゼントする
- 旅行券や体験ギフトなど、「二人で楽しめる時間」を贈る
のしの表書きは
「祝銀婚式」「祝金婚式」「祝〇〇婚式」
などが一般的です。子ども全員から贈る場合は「子供一同」と記すと丁寧です。
夫婦が内祝いを贈る場合は「内祝 銀婚式」等とし、菓子折りや記念品など感謝が伝わる品を選びます。
- 形式にとらわれすぎず、「感謝を共有できる場」になっているかを大切にする
- 健康面や移動の負担にも配慮し、無理のない会場・時間設定を心がける
- 写真や動画で記録を残しておくと、家族の宝物になる
心に残る結婚記念日のサプライズ

忙しい日々の中で、気づけば記念日が目前ということもあります。
準備にあまり時間をかけられない時でも、ちょっとした工夫で心に残る一日になります。
手軽に実践できて、気持ちがしっかり伝わるサプライズの例をいくつかご紹介します。
- 結婚年数に合わせた本数の花束を用意する(例:10周年なら10本の花)
- 普段は照れて言えない感謝の気持ちを短い手紙やメッセージカードに書く
- 子どもと一緒に「ありがとう」の寄せ書きや動画メッセージを作る
- 思い出の場所へのちょっとしたドライブや、仕事帰りにケーキを用意しておく
特別な演出がなくても、
「あなたと結婚して良かった」と素直に伝える一言
が、何より心に残る贈り物になります。
結婚年数ごとの記念日名とプレゼントアイディア(1〜15年)
ここからは、1〜15年目までによく用いられる記念日名と、その意味を活かしたギフトの一例を一覧で紹介します。
「絶対の決まり」ではなく、プレゼントや過ごし方を考えるヒントとして活用してください。
| 年数 | 名称 | イメージ | ギフト例 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 紙婚式 | 白紙から共に描き始める一年目 | 手紙、フォトブック、記念日カレンダー |
| 2年目 | 綿婚式 | 柔らかく温かな暮らしのスタート | ペアパジャマ、コットンのタオルセット |
| 3年目 | 革婚式 | 使うほどに味わいが出る関係 | 革財布、名刺入れ、ペアキーケース |
| 4年目 | 花婚式 | 花が咲くように彩りある家庭 | 花束、観葉植物、テーブルフラワー |
| 5年目 | 木婚式 | しっかり根を張る家族の土台 | 木製フォトフレーム、カッティングボード |
| 6年目 | 鉄婚式 | 強く揺るがない信頼 | 調理器具、丈夫なインテリア雑貨 |
| 7年目 | 銅婚式 | 味わい深く温かい関係 | マグ、キッチンウェア、小物 |
| 8年目 | 青銅婚式など | 重厚で安定した絆 | インテリア小物、記念オブジェ |
| 9年目 | 陶器婚式 | 丁寧に扱いたい繊細さと温かさ | ペア食器、マグカップ |
| 10年目 | 錫婚式 | 節目となる10年の重み | 錫製タンブラー、記念プレート |
| 11年目 | 鋼鉄婚式 | より強固で折れない絆 | 長く使える実用品 |
| 12年目 | 絹婚式 | なめらかで上質な関係 | シルクパジャマ、ストール |
| 13年目 | レース婚式 | 繊細で美しいつながり | テーブルクロス、インテリア |
| 14年目 | 象牙婚式 | 上品で価値ある年月 | 象牙色の小物、エレガントな雑貨 |
| 15年目 | 水晶婚式 | 透明感のある信頼関係 | クリスタルのインテリア、アクセサリー |
結婚年数ごとの記念日名とプレゼントアイディア(節目の年)
15年目以降は、特に5年ごとなどの節目に名前が付けられていることが多く、家族ぐるみでお祝いするきっかけにもなります。
下記は日本でもよく知られている周年と、そのイメージに合ったお祝い例です。
| 年数 | 名称 | ギフト・お祝いイメージ |
|---|---|---|
| 20年目 | 磁器婚式 | 上質な食器セットやティーセットで日常を少し格上げ |
| 25年目 | 銀婚式 | 銀製カトラリー、ペアアクセサリー、家族での食事会 |
| 30年目 | 真珠婚式 | 真珠のアクセサリーや記念写真撮影 |
| 35年目 | 珊瑚婚式 | 赤やピンクをテーマにしたギフトやインテリア |
| 40年目 | ルビー婚式 | 赤色のアクセサリーや花束、記念旅行 |
| 45年目 | サファイア婚式 | 深い青をテーマにした記念品 |
| 50年目 | 金婚式 | 金色を意識した記念品、家族全員でのパーティーや会食 |
| 55年目 | エメラルド婚式 | 緑をモチーフにしたギフト、思い出の地への旅行 |
| 60年目 | ダイヤモンド婚式 | 特別なジュエリーや記念式典など、生涯の節目としての祝宴 |
| 70年目 | プラチナ婚式 | 長寿と絆を称えるお祝い。家族全員での会食や写真集の制作 |
年数を重ねるほど、「豪華な品物」よりも「ここまで共に歩んでこられたこと自体」を感謝し合う意味合いが強くなっていきます。
家族みんなでその歴史を称え、これからの健康と幸せを願う場にできると良いでしょう。
結婚記念日をより特別にするためのチェックリスト

「何をしたら良いか迷う」という場合は、次のチェックリストを参考にすると計画が立てやすくなります。
すべてを満たす必要はありませんが、2〜3個選ぶだけでも十分心に残る記念日になります。
- 今年の結婚年数と、その名称(〇〇婚式)を確認した
- 相手が今喜びそうなギフト・体験を1つ以上リストアップした
- 当日、一言で伝えたい感謝のメッセージを考えた
- 予算は「無理なく続けられる金額」に設定した
- 写真や手紙など、形に残る思い出を一つ用意する予定を立てた

まとめ:記念日を「特別」にするのは、気持ちと言葉

結婚記念日は、形式に縛られる日ではなく、「一緒にいてくれてありがとう」を伝えるための、小さな節目
です。
記念日名にちなんだギフトや、おいしい食事、ささやかな花束、手紙、家族みんなでの写真撮影。
どれも立派なお祝いであり、背伸びをしすぎず続けられるスタイルを選ぶことが、長い年月の中で絆を深めてくれます。
本記事をヒントに、「自分たちらしい結婚記念日のかたち」を考えてみてください。
その一つ一つの積み重ねが、夫婦の歴史を温かく彩っていきます。

