結婚式招待状・職場・親族からの返信法と文例

結婚式招待状

結婚式招待状・職場・親族からの返信法と文例

職場の同僚や上司、親族・家族から結婚式の招待状を受け取ると、「どんな言葉で返信すれば失礼にならないかな」「立場に合った書き方が分からない」と悩む方も多いものです。

この記事では、職場(上司・同僚)と親族・家族という二つの立場に分けて、招待状の返信マナーと、すぐに使える文例をまとめました。
宛先別のポイントを押さえれば、初めてでも落ち着いて書けるようになります。

招待状返信の基本マナーと流れ

まずは、職場・親族に関係なく共通する「返信の基本マナー」を確認しておきましょう。
ここを押さえておくと、どの宛先にも安心して対応できます。

基本の流れ(目安)

  • 招待状が届いたら、できれば3日〜1週間以内に返信する。
  • 返信はがきの宛先(本人宛/ご両親宛/連名など)を確認する。
  • 出欠を家族と相談し、出席・欠席をはっきり決めてから書き始める。
  • 「御出席」「御欠席」の「御」や「御芳名」の「御芳」など、敬称部分を二重線で消す
  • お祝いの気持ちと当日の挨拶を簡潔に添えて、ポストに投函する。

また、宛先によって求められる文体や一言メッセージのトーンも変わります。簡単に整理すると、次のようなイメージです。

宛先 文体のイメージ ひと言メッセージの方向性
職場の上司・同僚 かしこまった丁寧な文章〜やや控えめなフランク 感謝とお祝い、仕事とのつながりに触れる言葉
新郎新婦のご両親 敬語でしっかりとした文体 子どものご結婚へのお祝いとご家族へのねぎらい
新郎新婦本人・親族 丁寧さを保ちつつやや親しみある表現 これからの幸せを願う一言や思い出への言及

ここからは、職場編・親族編・家族編に分けて、具体的な書き方と文例をご紹介します。

職場からの結婚式招待返信ポイント

職場の同僚や上司が結婚式の招待状を確認している様子

職場の上司や同僚が招待状を受け取った場合、ビジネスマナーお祝いの気持ちの両方を意識したいところです。

とくに大切なのが、「宛先の確認」と「敬語レベルの調整」です。

  • 新郎新婦の父親宛:ご家族に向けた形で、かしこまった敬語でまとめる。
  • 新郎新婦本人宛:丁寧語を基本に、職場での関係や距離感に応じて少し柔らかい表現を入れる。
  • 本人と父親の連名宛:ご両親も読むことを前提に、砕けすぎない文面にする。

たとえば、父親宛であれば「ご子息(ご令嬢)のご結婚、誠におめでとうございます。」といった表現が基本になります。
本人宛の場合は、「この度はご結婚おめでとうございます。お招きいただきありがとうございます。」のように、
日頃の感謝とお祝いを伝えるとよいでしょう。

返信文例 – 上司・同僚編

部下宛てに返信する場合

部下からの招待状に返信する場合は、上司としての立場を意識した丁寧さと、
日頃の働きをねぎらう一言を添えると温かい印象になります。

  • 「この度のご結婚、心よりお祝い申し上げます。日頃のご活躍をうれしく思うとともに、お二人の新たな門出をお慶び申し上げます。」
  • 「ご結婚式にお招きいただき、ありがとうございます。お二人のこれからの人生に、多くの幸せが訪れますようお祈りいたします。」
  • 「新しい人生のスタートに立ち会わせていただけることを光栄に思います。仕事の場でも、これまで以上のご活躍を期待しています。」
  • 「ご結婚おめでとうございます。新生活もお仕事も、無理のないよう両立しながら、充実した毎日をお過ごしください。」

同僚宛てに返信する場合

同僚宛ての場合は、基本は丁寧な言葉遣いを守りつつ、
少しくだけた祝福の言葉を添えてもかまいません。職場の雰囲気に合わせて調整しましょう。

  • 「ご結婚おめでとうございます。同僚として、お二人の門出を心よりお祝い申し上げます。」
  • 「この度はご招待ありがとうございます。新しい生活の始まりが、笑顔に満ちた素敵な日々となりますように。」
  • 「お二人のこれからの人生が、温かな時間であふれますようお祈りしています。結婚式でお会いできるのを楽しみにしています。」
  • 「ご結婚、本当におめでとう。いつもの明るさで、素敵な家庭を築いてくださいね。職場のみんなでお祝いできる日を楽しみにしています。」

親族からの結婚式招待返信のコツ

親族として招待状を受け取った場合、家族同士ならではの親しみ
大人としての礼儀のバランスが大切です。

とくに、新郎新婦の父親宛ての招待状は、ご家族全体に宛てた形と考え、
「夫婦で出席します」「家族で出席します」など、出席者をわかりやすく伝えます。

一方、本人宛てであれば、子どもの頃からの思い出に触れたり、「これからの人生を楽しんでね」といった、
少し柔らかい表現を入れても良いでしょう。

返信文例 – 新郎新婦の親族編

新郎新婦の父親宛て

ご両親宛てには、お子さまのご結婚への祝福と、ここまで育ててこられたことへのねぎらいの気持ちを込めると喜ばれます。

  • 「お子様のご結婚、心よりお祝い申し上げます。ご家族皆様のご多幸とご健康をお祈りいたします。」
  • 「この度はご子息・ご令嬢のご結婚、誠におめでとうございます。新たな門出を心からお慶び申し上げます。」
  • 「お子様のご結婚を機に、ご家族の絆がいっそう深まりますようお祈り申し上げます。当日お目にかかれることを楽しみにしております。」
  • 「お子様のご結婚、さぞお喜びのことと存じます。これからもご家族皆様に、穏やかで幸多い日々が続きますようお祈りいたします。」

新郎または新婦宛て

本人宛ての場合は、親族としての親しさを出しつつも、はがきとして残ることを意識して、読みやすく丁寧な文章でまとめましょう。

  • 「ご結婚おめでとうございます。お二人の新しい人生の章が、幸せに満ちたものとなりますよう心からお祈りいたします。」
  • 「この度はご結婚、誠におめでとうございます。お二人で支え合いながら、温かな家庭を築いてください。」
  • 「お二人の未来が、笑顔と感謝にあふれた日々となりますよう願っております。結婚式でお会いできるのを楽しみにしています。」
  • 「結婚おめでとう。新しい生活の一日一日を大切に、二人らしい家庭を築いていってくださいね。」

本人と父親の連名宛て

本人と父親の連名宛ての場合は、ご家族全体へのお祝い新郎新婦へのエールの両方をバランスよく盛り込みます。

  • 「お二人のご結婚を、お父様とともに心よりお祝い申し上げます。皆様の末永いご多幸をお祈りいたします。」
  • 「ご結婚おめでとうございます。お父様とご一緒に、お二人の新しい門出を心から喜んでおります。」
  • 「お二人の新しい人生の始まりを、お父様とともにお祝いできることをうれしく思います。これからの毎日が実り多いものとなりますように。」
  • 「ご結婚、誠におめでとうございます。ご家族皆様で、あたたかな家庭を築いていかれることをお祈り申し上げます。」

家族の心温まる結婚式返信メッセージの考え方

家族で結婚式の招待状を囲んで話しているイメージ

家族からの返信は、親しい間柄だからこそ、心情が伝わりやすい一方で、「くだけすぎてしまわないか」「他の家族が読んだらどう感じるか」を意識する必要があります。

とくに、新郎新婦やそのご両親も目を通すことを前提に、温かくも丁寧な表現を選びましょう。
ユーモアを添える際も、からかいになりすぎないよう注意すると安心です。

返信文例 – 新郎新婦の家族編

お父様宛て(家族から)

同居家族や近しい親族が、お父様宛てにあらためて返信するケースもあります。
感謝とお祝いを伝えるメッセージが中心になります。

  • 「お父さん、お姉さんの結婚本当におめでとう。家族の幸せがさらに広がっていきますように、一緒に見守っていきましょう。」
  • 「お父様、この度はご令嬢のご結婚、誠におめでとうございます。いつもご家族を支えてこられたお姿に、心より敬意を表します。」
  • 「お父さん、弟の結婚が決まってほっとしているね。新しい家族を、これからもみんなで温かく迎え入れていこう。」
  • 「いつも家族を守ってくれてありがとう。これからも健康に気をつけて、一緒に家族の節目をお祝いしていこうね。」
  • 「おめでとうございます。お父さんにとっても、新しい家族が増える喜びの年になりますように。」

本人宛て(家族から)

兄弟姉妹など、近しい家族からのメッセージは、素直な気持ちを伝えやすいのが魅力です。
ただし、はがきで残ることを意識して、読みやすさも大切にしましょう。

  • 「おめでとう、兄弟よ。小さかった頃からの思い出を振り返りながら、新しい門出を心からうれしく思っています。」
  • 「妹よ、結婚おめでとう。これからの人生が、笑顔と安心に満ちた毎日になりますよう、家族みんなで応援しています。」
  • 「お兄ちゃん、結婚おめでとう。新しい家族が増えることを、とても楽しみにしています。困ったときは、これからも遠慮なく頼ってね。」
  • 「結婚式、今からとても楽しみだよ。姉として、これからも一番の応援団でいさせてください。」
  • 「結婚するなんて、ついこの前まで一緒に遊んでいたのが嘘みたいです。家族みんなで、あなたの幸せを心から願っています。」

本人と父親の連名宛て(家族から)

本人と父親の連名あてに家族から返信する場合は、「新しい家族のスタート」と「これまでの家族の歩み」の両方にそっと触れると、温かいメッセージになります。

  • 「お二人のご結婚を心からお祝いします。これまでの家族の思い出に、新しい一ページが加わることをうれしく思います。」
  • 「ご結婚おめでとうございます。お父さんとともに、新しい家族の歩みをこれからも見守らせてください。」
  • 「新しい家族のスタートを、家族全員で喜んでいます。これからの毎日が穏やかで、笑顔あふれるものとなりますように。」
  • 「おめでとうございます。お父さんと力を合わせながら、新しいご家庭を温かく育んでいかれることをお祈りいたします。」
  • 「結婚式当日、お父さんのうれしそうな表情を見るのも楽しみにしています。お二人の末永いお幸せをお祈りします。」

返信前に確認したいチェックポイント(まとめ)

最後に、投函前に確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめます。
一つひとつ見直しておくと、「うっかりミス」を防げます。

結婚式招待状の返信チェックリスト

  • 返信の期限(目安:到着から1週間以内)を守っているか。
  • 返信はがきの宛先(本人/ご両親/連名)を確認し、それに合った文体になっているか。
  • 「御出席」「御欠席」「御芳名」などの敬称部分を、二重線できちんと消しているか。
  • 誤字・脱字や名前の書き間違いがないか。
  • お祝いの気持ちが、短くても自分の言葉で添えられているか。

返信はがきは、新郎新婦やそのご家族が記念として保管することも多いものです。
宛先ごとのマナーを意識しつつ、あなたらしい一言を添えて、
心のこもったお祝いのメッセージを届けてください。

 

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