結婚式の受付係：服装から心構えまで

結婚式は、新郎新婦にとって一生に一度の大切な一日です。その入り口でゲストを迎える「受付係」は、
会場に到着した瞬間の印象を左右する、とても重要な役割を担います。

とはいえ、受付を初めて任された人にとっては「何をすればいいの？」「服装はこれでいい？」と不安になりやすいポジションでもあります。

この記事では、受付係に必要な心構え・服装マナー・当日の流れ・注意点 を、初めての方でも分かりやすいように、順を追って整理していきます。

受付係が知るべき結婚式のエチケット
結婚式受付係の重要な心構え
披露宴受付の要点：準備から終了まで
結婚式受付係の大切な注意事項
1. ご祝儀から目を離さない仕組みを作る
2. 新郎新婦・両家の代理としての振る舞い
まとめ
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受付係が知るべき結婚式のエチケット

結婚式の受付係は、新郎新婦や両親に代わって、最初にゲストをお迎えする役割です。
ご祝儀をお預かりし、芳名帳に記帳していただき、席次表をお渡しするなど、慌ただしくも責任のある持ち場になります。

一方で、基本の流れとマナーさえ押さえておけば、特別な「話術」や「仕切り能力」がなくても、十分に務めることができます。
ここでは、受付係として知っておきたいエチケットを整理します。

受付係は「主役ではないけれど、とても目立つ位置」に立つため、清潔感と落ち着きが何よりも大切です。

受付係の基本的な役割

受付係の仕事は、「来てくださった方を気持ちよくお迎えし、次の場所へスムーズにご案内すること」です。
難しく考えすぎず、次のような流れをイメージすると安心です。

笑顔であいさつをし、お名前を伺う
ご祝儀をお預かりし、丁寧に扱う
芳名帳への記帳をお願いする
席次表を渡し、控え室や待合スペースをご案内する

受付係になったら押さえておきたいポイント

式の流れと受付の開始・終了時間を事前に確認しておく
来賓リストがあれば、当日慌てないように一度目を通しておく
ご祝儀の預け先（鍵付き金庫・式場フロントなど）を必ず確認しておく

受付係の服装マナー（男女別・和装の場合）

受付係の服装は、「他のゲストよりも少し控えめ」くらいがちょうどよい目安です。
主役はあくまで新郎新婦なので、派手すぎる色やデザインは避けましょう。

男性：ダーク系スーツ（ブラック・ネイビー・ダークグレーなど）に、白いワイシャツとフォーマルなネクタイ
足元：黒の革靴＋黒の靴下で統一
女性：膝丈〜ロング丈のワンピースやセットアップ、露出控えめの上品なスタイル
和装の場合：動きやすい付け下げや訪問着が目安

受付を頼まれたときの事前準備

受付係をお願いされたら、当日だけでなく事前準備も大切です。
依頼してくれた新郎新婦や幹事に、次のようなポイントを確認しておきましょう。

集合時間と受付開始時刻
受付の場所・会場内の配置（入口・控え室など）
ご祝儀の扱い方（誰に、どのタイミングで渡すか）
お車代や粗品など、個別に渡すものの有無

結婚式受付係の重要な心構え

結婚式当日の受付係は、新郎新婦本人より先にゲストと顔を合わせることも多く、「式全体の第一印象」を決める存在です。
難しい敬語よりも、丁寧であたたかい対応を意識するだけで、印象はぐっと良くなります。

ここでは、当日までに心に留めておきたい基本の心構えをまとめます。

受付では「早めに到着して、余裕を持って準備する」ことが、落ち着いた笑顔につながります。

当日の入り時間と最初のあいさつ

当日は、披露宴開始の1時間前〜30分前を目安に会場に到着しましょう。
荷物をクロークに預け、身だしなみを整えたうえで、新郎新婦や両親にあいさつをします。

「本日は受付を担当させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。」と一言添える
一緒に受付をする人がいれば、必ず名前を名乗り、連携しやすい雰囲気を作る
大まかなタイムスケジュールと、受付終了のタイミングを確認する

ご祝儀の扱いと受け渡し方法の確認

受付係で一番神経を使うのが、ご祝儀の管理です。
事前の打ち合わせで、次のような点を必ず確認しておきましょう。

ご祝儀を入れておく箱や金庫の有無（鍵の管理者は誰か）
途中で式場スタッフに預ける場合、そのタイミングと引き渡し相手
主賓や特別な来賓へのお車代を、誰に・いつ渡すのか

チームで動く受付としてのマナー

受付係が複数いる場合は、役割分担をしておくとスムーズです。
一人が不在になっても必ず誰かが受付に残るよう、声を掛け合いましょう。

会場には披露宴1時間前〜30分前に到着する
新郎新婦・両親・他の受付係にあいさつをしておく
重要な来賓やお車代を渡す相手がいないか、事前に確認する
当日の予定変更や受付終了時間を把握しておく

披露宴受付の要点：準備から終了まで

披露宴の受付は、ゲストが一度に集中する時間帯でもあります。
事前に会場のレイアウトや動線を把握しておくことで、ゲストを迷わせずにご案内できます。

ここでは、「受付開始前」「受付中」「受付終了後」の3つの時間帯ごとに、押さえておきたいポイントを整理します。

受付前に確認しておきたい会場情報

受付が始まるまでの時間に、会場の配置と必要な備品を確認しておきましょう。

披露宴会場の場所・開始時刻
控え室、更衣室、トイレ、クローク、バーなどの位置
受付テーブルの場所と、芳名帳・筆記用具・席次表・ご祝儀袋入れの配置

受付中の流れと声かけの例

受付中は、笑顔と丁寧な言葉遣いを心がけながら、同じ流れを繰り返していきます。

たとえば次のような声かけが目安になります。

「本日はご出席ありがとうございます。」
「恐れ入りますが、こちらにお名前のご記入をお願いいたします。」
「こちらが席次表です。控え室は〇階、エレベーターを出て右手でございます。」

ご祝儀を受け取るときは、両手で受け取り、いったんお盆やご祝儀入れの上に置いてから整理すると丁寧に見えます。

受付終了後のご祝儀と片付けの手順

受付が落ち着いたら、受付終了のタイミングを確認し、片付けに入ります。

ご祝儀袋の「数」を確認し、芳名帳と大きく差がないかをざっとチェック
会場の係員や新郎新婦側の指定の人に、ご祝儀を引き継ぐ
受付台の片付けと、式場への受付終了の報告

活動項目	内容のポイント
会場レイアウトの把握	受付開始までに会場の配置や動線を理解しておく。
披露宴の場所と時刻の確認	披露宴会場の場所と開始時刻を必ずチェックしておく。
重要な施設の位置	控え室・更衣室・トイレ・クローク・バーなどの位置を覚える。
受付準備	受付の位置、芳名帳・筆記用具・席次表・ご祝儀袋入れを整える。
挨拶と記帳の依頼	新郎新婦・両親の代わりにあいさつし、芳名帳への記帳をお願いする。
ご祝儀の管理	ご祝儀の扱い方と受け渡し先を事前に決め、慎重に管理する。
控え室への案内	席次表を渡し、控え室や待合スペースをご案内する。
特別な依頼の対応	お車代や粗品など、個別に渡すものがあれば忘れず対応する。
受付終了の手続き	受付台の片付け、ご祝儀の確認、係員への報告を行う。