結婚式のスピーチガイド【友人・同僚・上司】
結婚式の披露宴は、新郎新婦が結婚の誓いを交わし、二人の新たな門出を祝う大切な場です。
その中でも「乾杯の挨拶」は、会場全体の空気を温かく盛り上げる重要な役割を担います。
この記事では、披露宴で避けたい言葉(忌み言葉)や、シャンパンを用いた乾杯の基本マナー、
乾杯スピーチの進め方、そして友人・同僚・上司それぞれの立場から使える乾杯スピーチ文例まで、
初めての方でも安心して準備できるように整理してご紹介します。
披露宴でタブーな言葉:忌み言葉ガイド

結婚式や披露宴のような晴れの場では、縁起が良くないとされる言葉を避けるのがマナーです。
こうした言葉は「忌み言葉」と呼ばれ、別れや不幸、繰り返しの不幸を連想させる表現が代表的です。
例えば、「別れる」「分かれる」「切れる」「終わる」といった言葉は、
お祝いの場面ではできるだけ使わないようにします。
言葉を少し言い換えるだけでも、相手への配慮や気遣いがきちんと伝わります。
言い換えの例としては、
「去る」「帰る」の代わりに「中座する」「失礼する」、
「終わる」の代わりに「お開きにする」と表現するのが一般的です。
また、ケーキカットの場面では「ケーキを切る」ではなく、
「ケーキにナイフを入れる」といった柔らかい言い回し
を選ぶと安心です。
披露宴スピーチで避けたい主な忌み言葉の例
- 別れ・分かれる・切れる・終わる・戻る・出る・離れる など
- 「去る」「帰る」→「中座する」「失礼する」に言い換える
- 「終わりにします」→「お開きにいたします」に言い換える
- 「重ね重ね」「たびたび」「またまた」など、繰り返しを連想させる表現も控える
結婚式の乾杯:シャンパンの正しい使い方

披露宴の乾杯では、シャンパン(スパークリングワイン)が用いられることが多くあります。
乾杯は「ここから飲食を始めます」という合図にもなるため、
スピーチは簡潔に、進行の流れもスムーズに行うことが大切です。
まずは全てのゲストのグラスに飲み物が行き渡っているかを確認します。
お酒が苦手な方や飲めない方でも、乾杯だけはシャンパンを少量注ぎ、
その後、自分の飲みやすい飲み物に切り替えるスタイルが一般的です。
司会者が乾杯の発声をする人を紹介し、全員がグラスを手に取ります。
発声者が短い挨拶を述べたあと、「それではご唱和ください。乾杯!」と声をかけ、
参列者がそれに合わせてグラスを掲げます。
シャンパングラスは細い脚の部分を持ち、女性は底をもう片方の手で支えると上品な所作に見えます。
乾杯後は、一口飲むか、軽く口をつける程度でも問題ありません。
乾杯マナーの要点
- 乾杯前に、全てのゲストのグラスに飲み物が行き渡っているか確認する。
- お酒が飲めない場合でも、乾杯だけは少量のシャンパンで行い、その後に好みの飲み物へ。
- 司会者が乾杯の発声者を紹介し、全員がグラスを手に取ってからスピーチを始める。
- 挨拶は短くまとめ、最後に「乾杯!」の合図で一斉にグラスを掲げる。
- 乾杯後は一口飲む、もしくは口をつけるだけでもマナー的に問題ない。
結婚式乾杯スピーチの進め方

結婚式での乾杯スピーチは、「長さ」よりも「分かりやすさ」と「温かさ」が重視されます。
難しい言葉や堅苦しい表現を並べる必要はなく、短くても心に残るひと言を意識すると、
会場全体が自然と和やかな雰囲気になります。
一般的な流れとしては、
自己紹介 → 新郎新婦・両家へのお祝いの言葉 → エピソードや人柄紹介 → 乾杯の発声
という順番で進めると、聞いている側も理解しやすくまとまりの良いスピーチになります。
状況によっては、親族のみの小さな披露宴やカジュアルなパーティーでは、
自己紹介を簡略化したり省略したりする場合もあります。
大切なのは、新郎新婦と参列者への感謝・祝福の気持ちが伝わることです。
乾杯スピーチの基本構成
- 最初に簡単な自己紹介(名前と新郎新婦との関係)。
- 新郎新婦と両家へのお祝いの言葉を添える。
- 短いエピソードや人柄が伝わる一言を加える。
- 「お二人と皆様の健康と幸せを願いまして、乾杯!」で締める。
友人と同僚からの乾杯スピーチ例
友人や同僚として乾杯スピーチを任された場合は、
日頃の関係性が伝わる一言や、思い出のエピソードを上手に織り交ぜることで、
温かみのあるスピーチになります。
ここでは、同僚・大学時代の友人・幼なじみ・趣味仲間といった、立場別の文例をご紹介します。
実際の関係性やエピソードに合わせて、言い回しを少し調整しながら使ってみてください。
文例紹介 – 友人・同僚からの乾杯スピーチ
職場の同僚として乾杯の音頭を取る場合
職場の同僚としてスピーチをする場合は、仕事ぶりや人柄を短く紹介しつつ、
新郎新婦のこれからの歩みを応援する言葉で締めると、場にふさわしい印象になります。
文例1:同僚からのフォーマルな挨拶
皆様、こんばんは。私は新郎の◯◯君と同じ職場で働いております、△△と申します。
◯◯君は、いつも周囲への気配りを忘れず、どんな仕事にも前向きに取り組む頼もしい同僚です。
その◯◯君が、本日こうして素敵な□□さんと新たな一歩を踏み出されることを、心からうれしく思っております。
それでは、新郎新婦お二人の末永い幸せと、ご両家の皆様、そして本日ご列席の皆様のご多幸をお祈りいたしまして、乾杯!
大学時代の友人としてスピーチする場合
学生時代のエピソードを一つだけ選び、
「昔から変わらない良さ」と「今の幸せ」につなげて話すと、温かいスピーチになります。
文例2:学生時代のエピソードを添えた挨拶
皆様、こんばんは。私は新郎◯◯君の大学時代の友人、△△と申します。
大学生の頃の◯◯君は、勉強にもサークル活動にも一生懸命で、周りから信頼される存在でした。
そんな◯◯君が、笑顔の素敵な□□さんと出会い、今日という日を迎えられたことを、友人として本当にうれしく思います。
お二人のこれからの人生が、いつまでも笑顔と幸せに満ちたものになりますよう、心から願っております。
それでは、◯◯君と□□さん、そしてご両家とご列席の皆様のご健康とご多幸を祈りまして、乾杯!
幼なじみとしてスピーチする場合
幼い頃の思い出は、会場を和ませる大きな力になります。
ただし、少しだけ触れる程度にとどめ、笑い話にしすぎないのがポイントです。
文例3:幼なじみならではの思い出を交えた挨拶
皆様、こんにちは。私、△△は新郎◯◯君の幼なじみです。
小学生の頃から、◯◯君はいつも周りの友だちを笑顔にしてくれる、明るくて優しい存在でした。
そんな◯◯君が、本日□□さんという素敵なパートナーと歩き出す姿を見て、私も胸がいっぱいです。
これからもお二人で、楽しいことも大変なことも分かち合いながら、温かい家庭を築いていってください。
それでは、新郎新婦お二人の幸せと、ご列席の皆様のご多幸をお祈りいたしまして、乾杯!
趣味仲間としてスピーチする場合
趣味を通じて感じてきた新郎の人柄や、パートナーへの想いをさりげなく織り込むと、
二人の関係性が伝わりやすくなります。
文例4:趣味の仲間としてのカジュアルな挨拶
皆様、こんばんは。私は新郎◯◯君と同じ趣味を楽しんでいる友人の△△と申します。
趣味の集まりの中で、◯◯君が□□さんのお話をしているときのうれしそうな表情が、とても印象に残っています。
今日、そんなお二人が新しい人生のスタートラインに立たれたことを、心からお祝いしたいと思います。
これからも笑顔あふれる毎日をお二人で重ねていってください。
それでは、新郎新婦のお幸せと、ご両家・ご列席の皆様のご健康をお祈りいたしまして、乾杯!
上司からの乾杯スピーチ例
上司として乾杯の挨拶を任された場合は、
新郎(あるいは新婦)の仕事ぶりや職場での人柄を簡潔に紹介しつつ、
主役はあくまで「新郎新婦」であることを意識して話すのがポイントです。
長くなりすぎないようにまとめながらも、
日頃の姿を知る上司ならではの視点を少し添えることで、温かく心に残るスピーチになります。
文例紹介 – 上司からの乾杯スピーチ
職場での成長を交えたスタンダードな挨拶
新郎(新婦)の日頃の努力や成長ぶりを紹介しながら、
今日という日を迎えられた喜びを伝える基本的なパターンです。
文例1:新郎の成長を紹介する挨拶
皆様、本日はこのような盛大な披露宴にお招きいただきまして、誠にありがとうございます。
私は新郎◯◯君の上司をしております、△△と申します。
◯◯君は、日頃から前向きな姿勢で仕事に取り組み、周囲への気配りも忘れない、大変頼もしい部下です。
本日、□□さんという素敵な方と新たな一歩を踏み出される姿を拝見し、上司としてこれ以上ない喜びを感じております。
それでは、新郎新婦お二人の末永い幸せと、ご両家の皆様のご繁栄をお祈りいたしまして、乾杯!
感謝の言葉を中心にした挨拶
ご両家や参列者への感謝の言葉を多めに盛り込みたいときに使いやすいパターンです。
文例2:感謝を丁寧に伝える挨拶
ただいまご紹介にあずかりました、新郎◯◯君の上司の△△と申します。
◯◯君は、常に周囲のことを考えて行動できる、職場にとって欠かせない存在です。
本日は、このような素晴らしい席にお招きいただきましたことをご両家の皆様に心より御礼申し上げます。
どうかこれからも、お二人を温かく見守っていただければ幸いです。
それでは、新郎新婦の幸せな未来と、ご列席の皆様のご健康を祈りまして、乾杯!
チャレンジ精神をたたえる挨拶
日頃から新しいことに挑戦してきた部下の姿を紹介し、
結婚という新たなステップと重ねて祝福するパターンです。
文例3:チャレンジ精神を軸にした挨拶
本日はこのような素晴らしい披露宴にお招きいただき、誠にありがとうございます。
私は新郎◯◯君の上司、△△と申します。
◯◯君は、どんな難しい仕事にも果敢に挑戦し、新しいことを学ぶ姿勢を忘れない、非常に頼りがいのある社員です。
今日、□□さんと共に新しい人生のスタートラインに立たれたことは、彼にとっても大きなチャレンジであり、同時に大きな喜びだと思います。
お二人のこれからの歩みが、愛と笑顔に満ちたものとなりますよう願いを込めて、乾杯!
シンプルにまとめたいときの挨拶
持ち時間が短い場合や、他にもスピーチが多い披露宴では、
要点を絞った短めの挨拶が喜ばれます。
文例4:短く端的にまとめた挨拶
ただいまご紹介にあずかりました、新郎◯◯君の上司の△△と申します。
◯◯君が入社した頃からの成長を見守ってまいりましたが、本日、□□さんと共にこの日を迎えられたことを心からうれしく思っております。
お二人がこれからも支え合い、明るく温かい家庭を築いていかれることを信じております。
それでは、新郎新婦とご両家、そして本日ご列席の皆様のご多幸をお祈りいたしまして、乾杯!
まとめ

結婚式の乾杯スピーチは、長さや華やかさよりも、
新郎新婦と両家への祝福の気持ちが伝わるかどうかが何より大切です。
忌み言葉を避ける基本マナーを押さえつつ、
シャンパンの扱い方や乾杯の流れを事前にイメージしておくことで、
当日も落ち着いてスピーチしやすくなります。
本記事の文例はあくまで「型」ですので、
実際の関係性や思い出に合わせて一文だけでも自分の言葉に置き換えると、
ぐっと心のこもったスピーチになります。
ご自身らしい一言を添えて、二人の門出を温かく祝福してあげてください。

