両親への結婚挨拶のマナーと準備

結婚式マナー・結婚式ガイド

両親への結婚挨拶のマナーと準備|服装・当日の流れ・お礼状文例

結婚を控えているカップルにとって、両家のご両親への挨拶は非常に重要な一歩です。
お互いに結婚の意志が固まったら、次に考えるべきは、相手のご両親に挨拶に行くこと。
多くの場合、この挨拶の場が、お互いのご両親と婚約者にとっての「初対面」となります。

どのような服装を選ぶべきか、挨拶の際のマナーや敬語の使い方、
相手の都合を確認するタイミングや手土産の選び方など、結婚の挨拶には押さえておきたいポイントがたくさんあります。
この記事では、訪問前の準備から当日の流れ、お礼状の文例までを、初めての方にもわかりやすく整理して解説します。

両親への結婚挨拶:事前準備と心得

ここでは、両親への結婚挨拶の前に整えておきたい「日程調整・服装・手土産・心構え」について、
全体の流れがイメージしやすいように整理してご紹介します。訪問前の準備を丁寧に整えておくことで、
当日の緊張も和らぎ、落ち着いて挨拶の時間を過ごしやすくなります。

訪問日程と時間帯の決め方

結婚を決めた後の大切なステップである、ご両親への挨拶には、まず日程調整が欠かせません。
両親の予定を最優先し、できれば休日やゆっくり話ができる時間帯を選びましょう。
連絡は電話やメール、LINEなどで構いませんが、改まった内容なので、できるだけ丁寧な言葉遣いを意識します。

特に初めて自宅を訪問する場合は、
昼食や夕食の時間をまたがない時間帯を選ぶのがマナーとされています
食事をご用意いただくと、かえって負担をかけてしまうこともあるため、「お昼過ぎ〜夕方前」程度の時間帯を目安にすると安心です。

服装と手土産の基本マナー

相手のご両親に会うとき、第一印象を大きく左右するのが服装と身だしなみです。
男性は落ち着いた色のスーツ、白シャツ、シンプルなネクタイが無難です。
靴やベルト、靴下は清潔にしておき、ハンカチやティッシュも用意しておきましょう。

手土産は、両親の好みを考慮した「消えもの」(お菓子・果物・お酒など)が一般的です。
前日までに用意し、のしの有無や名入れをお願いする場合は、早めの注文を心がけます。
風呂敷で包んで持参すると、より丁寧な印象になります。

「消えもの」とは、食べたり飲んだりして形が残らないギフトのことを指します。
結婚の挨拶では、相手に気を遣わせず、家族で気軽に楽しんでもらえる贈り物として、
お菓子・果物・お酒などの「消えもの」がよく選ばれます。

当日までに準備しておきたいこと

当日は緊張してしまうことも多いため、挨拶の言葉や話題の候補は事前に考えておくと安心です。
家庭環境や仕事の内容、趣味、これまでの交際の経緯など、質問されそうな内容をイメージしながら、
自分の言葉で簡潔に話せるようにしておきましょう。

事前準備でチェックしておきたいポイント

  • 両親の都合を確認し、ゆとりのある休日を候補日にする。
  • 初訪問は食事時間を避け、負担にならない時間帯を選ぶ。
  • 男性はスーツ、女性はきちんと感のある服装で統一する。
  • 手土産は「消えもの」を基本に、両親の好みも事前にリサーチする。
  • 訪問前に最寄り駅や目印になる建物、駐車場の有無を確認しておく。
  • 家族構成や仕事、趣味などの話題をいくつか用意しておく。

結婚挨拶の日:服装とマナーのポイント

結婚挨拶当日は、「清潔感のある服装」と「玄関まわりでの振る舞い」が、第一印象を大きく左右します。
ここでは、当日の身だしなみと、家に上がるまでの基本マナーを整理して押さえておきましょう。

服装選びと身だしなみ

結婚の挨拶当日、男性はスーツ着用が基本です。
女性も同席する場合は、相手の服装とのバランスを意識し、
カジュアルすぎないワンピースやセットアップなどを選びましょう。
派手なアクセサリーや香りの強い香水は控えめにすると、落ち着いた印象になります。

雨の日は、替えの靴下やストッキングを用意しておくと安心です。
濡れたままの靴や靴下で上がると、床を汚してしまうこともあるため、
玄関でサッと履き替えられるように準備しておきましょう。

玄関・入室時の基本マナー

約束の時間には、前後5分以内の到着を目安にします。
早く着きすぎた場合は、近くで時間を調整し、約束の時間ちょうどか少し前にインターホンを押しましょう。
呼び鈴は1回だけ押し、ドアの前から少し離れて待つと落ち着いた印象になります。

玄関のドアが開いたら、
まずは立ったまま「本日はお時間を頂き、ありがとうございます」などと簡単に挨拶をします。
中に通されてから靴を脱ぎ、靴のつま先を出口側に向けてそろえると丁寧です。
女性側が応対した場合、相手の靴の向きをさりげなく揃えてあげると、気遣いが伝わります。

玄関・入室で押さえておきたいポイント

  1. 当日の服装は、男性はスーツ、女性はきちんと感のある服装を意識する。
  2. 雨天時は替えの靴下・ストッキングを持参し、床を汚さない配慮をする。
  3. インターホンは1回だけ押し、1メートルほど下がって待つ。
  4. 玄関での初対面時は立ったまま簡単に挨拶し、案内されてから靴を脱ぐ。
  5. 部屋に通されたら、座る前に改めて挨拶をし、すすめられてから着席する。

婚約者と両親の初対面:話し方と滞在時間

いよいよ、結婚の意思をきちんと伝える本番の場面です。
ここでは、結婚の意思を切り出すタイミングや、会話の進め方、滞在時間の目安など、
「どのくらい話して、いつ切り上げるか」に関わるポイントを整理して確認していきます。

結婚の意思を伝える基本フレーズ

本題である「結婚の挨拶」は、最初の歓談が一段落したタイミングで切り出すのが一般的です。
例としては、
「○○さんと結婚を考えており、今日はそのご報告と、ご挨拶に伺いました。」
といった、シンプルで丁寧な言葉がよく使われます。

緊張して言葉が詰まってしまっても、ゆっくり、相手の目を見て話すことが大切です。
完璧な文章よりも、誠意が伝わる話し方を心がけましょう。

会話の進め方と質問のバランス

両親にとっては、娘・息子の結婚相手がどのような人物か、とても気になるものです。
家族構成や仕事の内容、休日の過ごし方など、基本的なことは聞かれるつもりでいましょう。

一方で、あまり踏み込みすぎた質問は、相手に負担を与えてしまうこともあります。
会話の流れを見ながら、お互いに話しやすい範囲で情報を共有していくイメージで進めると自然です。

滞在時間と訪問後のフォロー

初めての訪問では、長居をしすぎないことも大切なマナーです。
目安としては、1時間半〜2時間程度で切り上げるとよいでしょう。
女性の立場からのアドバイスや、あらかじめ二人で決めた目安時間を意識しておくと安心です。

帰宅後は、できるだけ早くお礼の連絡を入れます。
電話やメールに加え、
後日あらためてお礼状を送ると、より丁寧な印象になります
簡潔な文章でも構いませんので、感謝の気持ちを自分の言葉で伝えましょう。

彼のご両親への挨拶:タイミングと話題

彼のご両親への挨拶も、基本的な流れやマナーは同じですが、
「彼から先に話してもらう」「女性側の服装や手土産選び」など、少し視点の違うポイントもあります。
ここでは、訪問前の段取りと、当日に意識したい会話のコツを整理します。

訪問タイミングと事前準備

彼のご両親への挨拶に行く際も、基本的な流れは同じです。
彼から先に「結婚したい人がいる」と伝えてもらい、
そのうえで日程と時間帯を調整してもらうとスムーズです。

初めての訪問では、こちらも食事時間を避けるのがマナー。
服装は、女性であればスーツか落ち着いたワンピースが無難で、
ストッキングや靴、バッグもベーシックなものを選ぶと安心です。

服装・手土産・会話のポイント

手土産は、彼から両親の好みを聞いておき、
好みに合いそうな「消えもの」を選ぶと喜ばれます。
和菓子・洋菓子・お茶・コーヒー・お酒など、家族構成に合ったものを選びましょう。

会話では、彼との出会いや、どのようなところに惹かれているかなど、
ポジティブなエピソードを交えながら、自然体で話すことがポイントです。
結婚式のイメージや、今後の住まい・仕事のことなどについても、
無理のない範囲で共有しておくと安心感につながります。

挨拶から退室まで:結婚挨拶の流れ

当日の流れを事前にイメージしておくと、「次は何をすればいいのか」で慌てずに済みます。
ここでは、自宅訪問の大まかなタイムラインと、挨拶〜歓談〜退室までのマナーをまとめて確認します。

当日の基本的なタイムライン

当日の流れを押さえておくと、緊張の中でも行動しやすくなります。
おおまかなタイムラインは次のようになります。

  • 約束の時間の5〜10分前に最寄り駅に到着。
  • 時間を見計らって自宅へ向かい、インターホンを押す。
  • 玄関で挨拶・靴をそろえ、部屋へ通される。
  • 改めて着席前に挨拶をし、自己紹介や近況の会話。
  • タイミングを見て結婚の意思を伝える。
  • 歓談・質疑応答ののち、頃合いを見て辞去の挨拶。
  • 帰宅後、当日中〜翌日中にお礼の連絡を入れる。

挨拶・会話・退室のマナー

結婚の挨拶そのものは、最初の自己紹介や雑談で場が少し和んでから行うとスムーズです。
親御さんからの質問には、落ち着いて目を見て答えましょう。
わからないことや即答できないことは、その場で無理に決めず、
「彼(彼女)とも相談しながら決めていきたいと考えています」と伝えるのも一つの方法です。

帰るタイミングになったら、
「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」と感謝を伝え、
玄関先でもう一度お礼を述べましょう。
訪問後はなるべく早めにお礼状を送ると、丁寧な印象がより強まります。

結婚の挨拶のお礼状:心を込めて

結婚の挨拶を終えたあとに送るお礼状は、当日のお礼とともに、これからのお付き合いを大切にしたいという気持ちを伝える大事な一通です。
訪問当日の印象を丁寧に結ぶ役割もあるため、基本のマナーを押さえつつ、自分の言葉で心を込めて書くことが大切です。

ここでは、訪問後1週間以内の投函を目安に使える基本パターンを、状況別にご紹介します。
実際の会話の内容や、ご家族の雰囲気に合わせて、必要に応じてアレンジしてみてください。

文例紹介 – 結婚挨拶のお礼状

初めてのご挨拶後に送りたい基本パターン

はじめてご両親に結婚のご挨拶をしたあとに使いやすい、もっともフォーマルな形の文例です。
かしこまった場面や、きちんと感を大切にしたいときのベースとして使えます。

文例1:初めてのご挨拶後に送る基本パターン謹啓
昨日はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
○○様ご家族の皆様とお話しする機会をいただき、大変うれしく存じました。
まだ未熟な私ではございますが、○○さんとともに温かい家庭を築いていけるよう努めてまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。
敬具

温かく迎えてもらえたときに気持ちを伝えるパターン

ご家族にあたたかく迎え入れてもらえたことへの感謝を、素直に伝えたいときの文例です。
当日の雰囲気に触れながら、今後のお付き合いへの安心感も添えたい場面に向いています。

文例2:温かく迎えてもらえた場合のパターン謹啓
昨日は、お忙しい中を温かくお迎えいただき、心より御礼申し上げます。
ご家族の皆様とご一緒に過ごしたひとときは、私にとって大変心強く、ありがたい時間となりました。
○○さんとの結婚を、私自身もとても楽しみにしております。
これからの私たちを、どうか温かく見守っていただけますと幸いです。
敬具

これからの家族としての抱負を伝えたいとき

「新しい家族の一員として頑張りたい」という前向きな気持ちを、きちんと言葉にして伝えたいときの文例です。
真面目な印象を大切にしたい場合におすすめです。

文例3:今後の家族としての抱負を伝えるパターン謹啓
昨日はご多用のところ、貴重なお時間を賜り、誠にありがとうございました。
○○様ご家族の皆様にお会いできましたことを、心よりうれしく思っております。
これからは新たな家族の一員として、微力ながら皆様のお役に立てるよう努力してまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具

二人で訪問したあとに連名イメージで送りたいとき

パートナーと二人で挨拶に伺ったあとに、二人の気持ちをまとめて伝えたい場合の文例です。
連名のイメージで、ご家族への感謝と今後の決意をコンパクトに表現しています。

文例4:二人で訪問した場合の連名イメージ謹啓
昨日はお忙しい中、私たち二人のためにお時間をいただき、誠にありがとうございました。
○○様ご家族の皆様とお話しできましたことは、今後の結婚生活への大きな励みとなりました。
これからは二人で力を合わせ、明るい家庭を築いてまいります。
まだまだ至らぬ点も多いかと存じますが、今後とも温かく見守っていただけますと幸いです。
敬具

今後の決意をしっかりと伝えたいとき

「ご家族の一員として精一杯頑張りたい」という決意を強調したいときの文例です。
きちんと覚悟を示したい場面や、頼もしさを感じてもらいたいときに向いています。

文例5:今後の決意を強調したいときのパターン謹啓
昨日はお忙しい中、お時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
○○さんと共に、○○様ご家族の一員として迎えていただけることを、大変うれしく感じております。
これからは、○○さんを支えながら、ご家族の皆様の幸せにも貢献できるよう精一杯努めてまいります。
今後とも、ご指導ご助言のほど、何とぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
お礼状は、文例を「そのまま」使うのではなく、実際にあった会話や印象に残った一言などを一文だけでも添えると、より心のこもった手紙になります。

まとめ

結婚前の両家挨拶は、新しい家族関係のスタートとなる大切な場面です。
日程調整や服装選び、手土産の準備、当日のマナーや言葉遣いなど、
事前に押さえておきたいポイントはいくつかありますが、一つひとつ準備していけば大丈夫です。

両親の都合を尊重した日程決め清潔感のある服装と「消えもの」の手土産
玄関や部屋での挨拶のマナー、そして訪問後のお礼状
これらを丁寧に整えることで、相手のご両親にも誠意がしっかりと伝わります。

本記事の流れや文例を参考にしながら、二人で相談しつつ準備を進めていけば、
きっと安心して当日を迎えられるはずです。
緊張しすぎず、「感謝」と「大切にしたいという気持ち」を伝えることを、一番大事な軸として心に留めておきましょう。

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