両家顔合わせの服装 結納ありなし対応

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結納を行わない場合でも、両家の顔合わせは「家族同士が初めてまとまって会う」大切な場です。服装は第一印象だけでなく、場の空気を整える役割もあります。迷ったときの結論は「会場の格に合わせて、両家と二人の服装の格をそろえる」ことです。
さらに安心なのは、フォーマルさは保ちつつ、会話のしやすさを壊さない「頑張りすぎないきちんと感」を目指すことです。この記事では、顔合わせの形式別の考え方と、男性・女性それぞれのおすすめ例、当日の動きまで含めた実務的な整え方をまとめます。

結納抜きの顔合わせ:服装はどうすべき?

結納を省いて顔合わせを行う場合、多くは食事会形式になります。会場はホテル・料亭・レストランなどが一般的で、自宅で行うケースもあります。

服装は「会場の雰囲気」と「両家のバランス」を優先して決めると、浮きにくく安心です。特に、二人だけがかしこまり過ぎたり、反対にカジュアルになり過ぎたりしないよう整えましょう。

まず決めたいのは会場の格と当日のかしこまり度

服装を決める前に、顔合わせがどのくらい改まった場かを共有しておくと失敗しにくいです。会場が同じでも、個室のグレードやコース内容で雰囲気が変わることもあります。

  • ホテル・料亭の個室:略礼装〜きれいめが安心
  • 落ち着いたレストラン:ダークスーツ+上品ワンピなどが定番
  • 自宅:きれいめカジュアルでもOKだが、清潔感ときちんと感は必須

服装に影響する当日の流れも確認する

服装の快適さは、当日の動きにも左右されます。食事中心なら座った姿勢が多くなり、写真撮影があるなら全体の色味や素材感が揃っていると整って見えます。会場移動がある場合は、きちんと感を落とさずに動ける装いが安心です。

  • 写真撮影の有無とタイミングを把握する
  • 会食のみか、あいさつや区切りがあるかを確認する
  • 同会場か、移動があるかを確認する
  • 季節の寒暖差に備え、羽織りものや防寒を用意する

両家と二人の服装の格をそろえるコツ

顔合わせで起こりやすいのが、服装の格のズレです。片方が礼装寄りで片方が普段着寄りだと、写真の印象も場の空気も崩れやすくなります。

迷いを減らす一番の近道は、両家の“格合わせ”を先に決めておくことです。「何を着るか」を細かく指定するより、どのくらいきちんと寄せるかという基準がそろうだけで、当日の気まずさや後悔が起きにくくなります。

おすすめなのは、先に二人で基準を決めてから、両家へ短く共有する方法です。共有する内容は「会場」と「目安の格」だけで十分です。

  • 会場名(ホテル/料亭/レストラン/自宅)と時間帯を共有する
  • 二人の基準を先に決める(例:男性はダークスーツ、女性はワンピース+羽織)
  • 両家へは「同じくらいのきちんと感でお願いします」と短く伝える
  • 平服が出てくる場合は「普段着ではなく、控えめに整えた服」と添える

仲人がいる場合は合わせ方を一言だけ確認する

仲人が同席する場合は、仲人の服装方針がひとつの基準になります。とはいえ、細かい指定まで必要ありません。両家で「目安の格」を合わせる一言があるだけでズレが出にくくなります。

  • 仲人あり:仲人の服装を確認し、主役より格上にならない範囲でそろえる
  • 仲人なし:両家で「準礼装寄り」「略礼装寄り」など方向性だけ合わせる

自宅開催の注意点:楽でも気を抜き過ぎない

自宅で行う場合は移動がない分、服装がラフになりやすいです。とはいえ「家族の節目の場」なので、部屋着やスニーカーなどは避けて、きちんと感を残すのが無難です。

  • 男性:ジャケット着用、襟付きシャツ、革靴かきれいめの靴
  • 女性:上品ワンピース、露出を控えたデザイン、落ち着いたアクセサリー
  • 共通:強い香り、派手なロゴ、カジュアル過ぎるデニムは避ける

男性の服装:結納なしの顔合わせでの基本

男性は、会場の格に合わせてダークスーツ中心で考えるとまとまりやすいです。結納をしない場合でも対面の場なので、スーツの色・靴・ベルトなどの「整い方」で印象が変わります。

迷ったら「黒〜濃紺〜チャコール」のスーツに白シャツで整えるのが安全です。

本人のおすすめ:略礼装寄りで整える

ホテルや料亭、少し改まったレストランでは、略礼装に寄せたスーツが安心です。ネクタイの色味で控えめに華やかさを足すと、顔合わせらしい雰囲気になります。

  • スーツ:ブラックスーツ、濃紺、チャコールグレー
  • シャツ:白が基本(柄は控えめ)
  • ネクタイ:シルバー系、落ち着いたストライプなど
  • 靴・靴下:黒で統一(スニーカーは避ける)

家族の男性:本人より少し控えめがきれいに見える

父親・兄弟など家族の男性は、基本は本人と同じ方向性でOKです。ただし、本人より目立つ装いになると主役がぼけます。

本人より格上にしない、色味は控えめにそろえることを意識しましょう。

男性の服装例:早見表

会場の雰囲気に合わせて、どこまできちんと寄せるかを選びます。

立場・場面 目安
本人:ホテル・料亭など改まった会場 黒〜チャコールのスーツ/白シャツ/落ち着いたネクタイ/黒靴
本人:落ち着いたレストラン・自宅 濃紺・チャコールのスーツ/白シャツ/控えめなネクタイ/黒靴
家族:共通 本人と同程度〜少し控えめ。目立つ柄や強い光沢は避ける

迷いやすいのは「どこまで崩していいか」です。レストランや自宅でも、初対面の場としてのきちんと感は残すと安心です。

  • ノーネクタイにする前に、会場と両家の温度感を確認する
  • 靴・ベルトの手入れで印象が大きく変わる
  • 派手色や強い香りは控えめにする
  • シワやサイズ感を整えて清潔感を優先する
補足:「平服で」と案内された場合でも、普段着の意味ではないことが多いです。迷う場合はジャケット着用を基本にし、ネクタイも外さない方が安全です。

女性の服装:結納なしの顔合わせでの基本

上品なワンピースをイメージした写真

女性は、男性の服装とのバランスを見ながら「上品さ」と「落ち着き」を中心に整えると安心です。フォーマルに寄せる場合でも、華美になり過ぎないほうが顔合わせの場に合います。

基本は「露出を控えたワンピースやセットアップ」で、羽織ものや小物で格式感を調整します。

本人のおすすめ:ワンピースときれいめセットアップが定番

会場がホテルや料亭なら、きれいめ寄りのワンピースが相性抜群です。袖丈や丈感で上品さを出すと、写真の印象も整います。

  • ワンピース:膝が隠れる丈、上品な素材(透け過ぎない)
  • セットアップ:落ち着いた色、体に沿いすぎないシルエット
  • 羽織:ジャケット、カーディガン、ストール(場に合わせて調整)
  • 靴:つま先が見えにくいパンプスが安心

女性は露出と派手さを控えるのが基本

顔合わせはお祝いの場ですが、主役は「家族の出会い」でもあります。華やかにし過ぎると場の温度感がずれることがあります。

とくに迷いやすいのは、写真に残りやすい「丈」「胸元」「素材感」です。次のポイントだけ先に避けると選びやすくなります。

  • 肩・胸元が大きく開くデザイン
  • 短すぎる丈、スリットが深いもの
  • 強いラメや派手な柄、過度に大ぶりなアクセサリー
  • 香りが強い香水

家族の女性:本人と同程度か少し控えめが安心

母親や姉妹など家族の女性は、本人と同じくらいの雰囲気に合わせると全体が整います。本人より目立つ色や装飾は避けると、写真の印象もきれいです。

女性の服装例:早見表

本人と家族の基準が分かるように、具体例をまとめます。

立場・場面 目安
本人:ホテル・料亭など改まった会場 上品ワンピース/アンサンブル/きれいめスーツ。露出控えめで落ち着いた色
本人:落ち着いたレストラン・自宅 きれいめワンピース/セットアップ。カジュアルに寄せ過ぎない
家族:共通 本人と同程度〜少し控えめ。華美になり過ぎない

女性は「上品に見えるか」の判断が難しいことがあります。透けや丈感は写真に残りやすいので、当日の動きまで想定して整えると安心です。

  • 座ったときの丈と胸元の見え方を必ず確認する
  • 透けやすい素材はインナーと羽織で調整する
  • 靴とバッグは落ち着いた色でそろえる
  • 香りは控えめにして食事の場に配慮する
補足:夏場は暑さ対策も必要ですが、ノースリーブや透けやすい素材は避け、七分袖や薄手の羽織で調整すると上品にまとまります。靴はサンダルより、つま先が隠れるタイプが安心です。

当日困りがちなポイント:服装の小物と身だしなみ

小物と身だしなみを整えるイメージ写真

服装そのものが整っていても、小物や身だしなみで印象が崩れることがあります。顔合わせは写真を撮る場面も多いので、細部で差が出やすいです。

清潔感と控えめな上品さを意識して整えると、どの会場でも対応しやすくなります。

移動がある日は着替えより整え直しが安心

別会場へ移動する場合、着替えは負担が大きく、時間も読みにくくなります。多くのケースでは「同じ服装で、身だしなみを整え直す」ほうがスムーズです。

  • ハンカチ、携帯用の靴磨き、整髪料、予備のストッキングなどを用意する
  • 食事後はジャケットのシワやネクタイの緩み、メイク崩れを整える

男性のチェックポイント

スーツが同じでも、靴やベルトの状態で印象が変わります。出発前に見直しておくと安心です。

  • 靴は汚れや傷が目立たないか(可能なら磨く)
  • ベルトと靴の色をそろえる
  • シャツの襟元や袖口にくたびれ感がないか
  • 髪型・ひげを整える

女性のチェックポイント

女性は全体の印象が出やすい分、やり過ぎない上品さが大切です。写真撮影も想定して整えておきましょう。

  • ストッキングや靴の状態(予備があると安心)
  • メイクはナチュラル寄り、ラメの強さは控えめ
  • アクセサリーは小ぶりで上品に
  • バッグは小さめで落ち着いた色に

文例:服装の相談をする短いメッセージ

服装の格合わせは、事前の一言でスムーズになります。かしこまり過ぎない短文で、会場の雰囲気と目安を共有するのがおすすめです。

ここでは、二人から両家へ送れる「そのまま使いやすい文例」を紹介します。相手との距離感に合わせて、敬語の強さを調整してください。

文例紹介:両家へ事前に服装の目安を伝える

文例は「会場」「こちらの基準」「お願い」の順にすると伝わりやすいです。必要なら、時間帯や写真撮影の予定も一言だけ添えるとズレを防げます。

ホテルや料亭で行うため きちんと寄りでそろえたいとき

文例1:会場の雰囲気に合わせてお願いする当日はホテルの個室で顔合わせを予定しています。服装は少しきちんとした雰囲気でそろえたいので、男性はダークスーツ、女性は落ち着いたワンピースなどを目安にしていただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。

レストラン開催で きれいめに整えたいとき

文例2:きれいめ基準を共有する当日は落ち着いたレストランで食事会の予定です。服装は堅すぎず、きれいめでそろえられたらと思っています。男性はジャケットやスーツ、女性は上品なワンピースなどを目安にしていただけると安心です。

自宅で行うが きちんと感は残したいとき

文例3:自宅でも気を抜き過ぎないお願い当日は自宅で顔合わせの予定です。ただ、節目の場なので、普段着ではなく少し整えた服装でお願いできればと思います。きれいめの服装を目安にしていただけると助かります。

まとめ

結納を省いた顔合わせでも、服装は「家族同士の初対面」を気持ちよく進めるための大事な準備です。会場の雰囲気に合わせつつ、両家と二人のきちんと感をそろえると、当日の空気が整います。

迷ったら、先に二人の基準を決めてから両家へ共有し、写真でも安心なバランスに整えましょう。

  • 最優先は「会場の格」と「両家と二人の服装の格合わせ」
  • 当日の流れ(写真・移動・寒暖差)まで想定すると失敗しにくい
  • ホテル・料亭はダークスーツ+上品ワンピが基本線
  • 自宅でも清潔感ときちんと感は残す
  • 強い香り・派手な柄・露出は避けて、写真でも安心な装いにする
  • 事前に短文で目安を共有すると、当日のズレを防げる
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